おおさかナウ

2024年06月22日

羽曳野市長選30日告示7月7日投票
党派超え、わたなべ氏へ
公正・民主の会が集会

 「市長は交代」「政治の流れを変えよう」と、日本共産党も参加する「公正・民主的な羽曳野市政をつくる会」が、羽曳野市長選(30日告示、7月7日投開票)で同会が自主支援する、政治団体「Wingはびきの市民連合」代表の、わたなべ浩一氏の勝利を必ず勝ち取ろうと、「オール羽曳野スクラム集会」を同市内で開き、約500人が参加しました。

維新の市政を共に変えよう

集会参加者と握手する、わたなべ氏(中央)と、若林氏(右)=16日、羽曳野市内

集会参加者と握手する、わたなべ氏(中央)と、若林氏(右)=16日、羽曳野市内

 市長選には、わたなべ氏と、維新現職の山入端創(やまのは・はじめ)市長が立候補を表明しています。満場の手拍子に迎えられて登壇した、わたなべ氏は「羽曳野市政を維新から市民の手に取り戻したいという皆さんの思いを、一緒に実現するためのたたかいに立ち上がることを決意した」と切り出しました。
 羽曳野市職員として42年間、社会保障や子ども・子育て、地域福祉などに長く携わってきた、わなたべ氏は、「『不健康都市・大阪』の汚名を返上し、日本一のウェルビーイング(誰もが生き生きと過ごし、幸せな暮らしができること)の街を目指す」と表明。南海トラフ巨大地震などに備えた市独自の危機管理、医療提供体制を、市民や関係者、職員と共につくりたいと語りました。
 わたなべ氏は最後に、「私は政党からの推薦を受けず、無党派で幅広く市民の皆さんの支援を受けてたたかう覚悟。いまの維新市政を変えたい、市民の命と暮らしを守る市政に転換したいという思いを持ち、先頭に立ってたたかう」と、きっぱり語りました。

清潔で公正な羽曳野市政を

 日本共産党の清水ただし前衆院議員(衆院近畿比例・大阪4区重複候補)が、市長選の意義について報告。山入端市政は、府とは別に約3300万円の独自予算を組んで万博の「無料チケット」を配ろうとしていることに触れ、「ガス爆発が起き、災害時の避難計画もない夢洲万博は中止すべき。市民のリーダーなら、市長は国や府にものを言うべき」と語りました。
 維新が夢洲を万博会場に選んだのは、カジノのインフラ整備を進めるためだと強調。「カジノはギャンブル依存症を生む。カジノ・万博頼みで大型開発を進め、大阪や羽曳野を滅茶苦茶にしようとしているのが維新。市民が党派の違いを超えて、まともな羽曳野市政をつくるためにスクラムを組むときが来ている」と力説しました。
 清水氏は、山入端市長の政治資金パーティーの会費は4万円だと指摘。「金権腐敗政治、裏金の温床になってきた政治資金パーティーを、いそいそと行うような市長でいいはずがない。わたなべさんを押し上げ、清潔、公正、民主的な市政をみんなの力でつくろう」と呼び掛けました。
 日本共産党の内藤こういち衆院大阪14区候補と、市長選と同時にたたかわれる市議補選(被選挙数2)に立候補する若林信一前市議も参加。あいさつした若林氏は、「わたなべ市政を必ず実現し、8期28年の市議経験を生かして、暮らし・福祉・教育最優先の羽曳野市をつくるために全力を挙げる」と決意を語りました。

同じ志を持つわたなべさん

500人が参加したオール羽曳野スクラム集会=16日、羽曳野市内

500人が参加したオール羽曳野スクラム集会=16日、羽曳野市内

 集会で同党の笹井喜世子市議は、維新の山入端市政は「行財政改革」の名で市民施策の切り捨てや、公共施設の統廃合を進めてきたと告発。「市民や職員、議会の声を聞かない独断専行の維新市政にストップをかけ、民主的な希望ある羽曳野をつくるという私たちと同じ志を持つ、わたなべさんを全力で応援する」と語りました。
 元立憲民主党衆院議員の村上史好氏が、維新は「身を切る改革」と言いながら、実際は医療や介護、教育や子育てなど市民直結の施策を大削減する一方、カジノ・万博を推進してきたと批判。「維新政治を地で行く羽曳野市を変えようと立ち上がったのが、わたなべさんと、それを支える市民の皆さん」とエールを送りました。
 子育て中の母親や保育士、障害者事業所の職員が、わたなべ氏への期待を語りました。

(大阪民主新報、2024年6月23日号より)

 

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