党に加わり日本共産党躍進を
政権投げ出し、コメ不足、共産主義と自由まで
政治変革の展望考える
豊中地区 清水氏迎え集い
岸田文雄首相が自民党総裁選への不出馬を表明し、自民党総裁選後の早い時期に解散・総選挙が行われる可能性が生まれている中、日本共産党は総選挙での躍進を必ず勝ち取ろうと、大阪でも府民の中に打って出ながら、党勢拡大に全力を挙げています。同党豊中地区委員会は8月25日、豊中市内で清水ただし前衆院議員(衆院近畿比例・大阪4区重複候補)を迎えて集いを開催。行き詰まった自民党政治を変える展望について語り合いました。
平川衆院大阪8区候補が決意
集いでは、平川せつよ衆院大阪8区候補があいさつ。小学校教員として「教え子を戦場に送らない」との信条を貫いてきたことに触れながら、「『戦争する国』へまっしぐらの自民党政治をストップさせたい。政 権交代がかかった総選挙で、日本共産党の躍進を勝ち取るため、党の仲間になって一緒にたたかってください」と呼び掛けました。
清水氏は、岸田首相の事実上の退陣表明の後、自民党総裁選を巡る報道が過熱しているが、金権腐敗にまみれた自民党は、誰が総裁になっても変わらないと、多くの人が見抜いていると指摘。「総裁選に名乗りを上げている政治家から、裏金問題の全容解明と再発防止に積極的に取り組む声は、まったく聞こえない」と批判しました。
万博開催はカジノと一体
清水氏は、政治資金パーティーを含め、政治をゆがめる企業・団体献金をなくさない限り、国民の暮らしや平和は守れないと力説。「日本共産党が『しんぶん赤旗』で裏金問題をスクープし、追及できたのは、企業・団体献金も政党助成金も受け取らず、政治資金パーティーを開かない清潔な党だから。この党を総選挙で伸ばしてください」と訴えました。
2025年大阪・関西万博を巡って清水氏は、会場建設現場でガス爆発事故が発生するなど、危険な夢洲での開催を決めたのは、カジノ誘致を一体に進めるためだと強調。「カジノなどではなく、福祉の増進、教育の拡充、中小企業への支援、若者の雇用確保、子育てを応援する経済政策に切り換えこそ、大阪は元気になる」と話しました。
自民農政が米不足の原因
質疑応答では、全国の店頭でコメの品切れ、品薄が起きている中、「主食のコメが、お米屋さんにもない。その原因は」との質問が出ました。
清水氏は、直接的な原因は、8月の南海トラフ地震臨時情報を受けた買いだめや、インバウンド(訪日外国人観光客)の消費増などにあるが、「根本は自民党農政の失敗だ」と答えました。
清水氏は、自民党政治は減反政策で水田をつぶす一方で、カリフォルニア米を年間77万㌧も輸入してきたと告発。日本共産党国会議員団が閉会中審査などで緊急対策を求めていることも紹介し、「米国言いなりの農政を断ち切り、食料自給率の向上、農家への所得補償・価格補償を求めていこう」と話しました。
自由で豊かな社会目指す
「物心両面で日本共産党を支援してくれる知人に入党を勧めると、『外から応援する方が格好いいから』と言われる。どう説得すればいいか」との相談も。清水氏は、「そういう方たちの応援があるからこそ、私たちは活動できるが、もう一歩踏み込んで入党してほしいと思う。党に入ることは生き方の問題」と語りました。
「日本共産党が目指すのは、旧ソ連や中国のような社会ではなく、自由で豊かな社会だ」と清水氏。「利潤第一で、貧困と格差の拡大や気候危機が避けられない資本主義の矛盾を乗り越え、労働時間を大幅に短縮して、自由な時間がもっと増えれば、誰もが自分の可能性や個性を発揮し、自分豊かな人生を送ることができる。それが私たちの目指す未来社会」と、入党を呼び掛けました。
(大阪民主新報、2024年9月1日号より)