おおさかナウ

2024年11月16日

仲間迎えて大きな民青に
府同盟が代表者会議開く

 民青同盟大阪府委員会は10日、第71回大阪府代表者会議を開き、22日に始まる第48回全国大会代議員を選出しました。園部真拓委員長は、昨年同日比で49人上回る仲間を迎えた今大会期の活動の到達と教訓を述べ、「新しい仲間を迎えられる組織へと着実に変化してきた」と強調。全国大会成功へ、拡大目標の達成へ最後までの奮闘を呼び掛けました。

 報告で園部委員長は、総選挙結果について、国民の草の根の運動が自公政権を過半数割れに追い込み、民青同盟は一翼を担い、大きな役割を果たしたと指摘。「学費無償化など、選挙で訴えた青年・学生の要求を実現させるチャンスが生まれている」とし、「自公・維新政治に代わる新しい政治を求める青年の模索と期待に応え、『財界中心』『アメリカ言いなり』という、自民党政治の2つの異常から抜け出す展望を示す同盟の役割を語り広げ、強く大きな同盟を目指そう」と呼び掛けました。
 園部委員長は、昨年の全国大会以降、学生新歓や食料支援、憲法集会の成功、「ネットワーク運動」の発展や、青年の要求を掲げて奮闘した総選挙の宣伝・対話などで、加盟の経験が次々生まれたと報告。「たたかいの中で結び付きを広げ、『班が主人公』で仲間を迎える活動を広げ、必ず目標を達成しよう」と呼び掛け、自ら先頭に立って奮闘する決意を表明しました。

青年の模索に応え新しい政治へ

報告する園部委員長=10日、府内

報告する園部委員長=10日、府内

 全体討論で、北河内南地区の代議員は、「実践に踏み出す中で同盟員が成長し、次々に新しい仲間を迎えた」と語り、前大会期比3倍の同盟員を仲間に迎えたと発言。班会定例化など同盟活動の質も向上したと述べ、年間40人の拡大目標を45人に上方修正し、挑戦すると語りました。
 大学班の同盟員は、中央方針に基づき週1回の班会開催やフードバンク、入試宣伝などの活動を広げ、13人の仲間を迎えたと発言。「青年・学生が未来への不安を高め、政治的模索を強める中、まさに、科学的社会主義を学び政治改革の展望を示せる民青の出番」と語りました。
 保育所勤務の同盟員は、戦争と平和、人権、LGBTQなどをテーマに学習会や交流企画を開き、仲間を迎えて職場班を結成したと報告。医療系の民間職場でも職場班が結成されたことが報告されました。
 府委員の男性は、役員中心だった同盟活動の改善の努力を紹介。「新同盟員が『マイ訴え』の原稿を作って総選挙に取り組むなど、学び行動する中で班として成長できた」と発言。
 「生理の貧困」や女性差別と障害者差別解消へ、多くの青年と語り合って民青を大きくしたいとの発言や、高校生班を結成したいとの発言もありました。
 来賓あいさつで日本共産党府委員会の駒井正男委員長は、自公与党と維新の大敗、共産党の議席減など、総選挙の結果を大局的に見ることが重要だと強調しました。「第2次安倍政権以降、〝自民一強〟と呼ばれた体制を12年ぶりに終わらせた国民の歴史的な審判だった」と述べ、10代20代の投票行動に着目、裏金疑惑や軍拡政治への告発が青年の共感を呼び、改憲勢力を3分の2以下に追い込む力になったと語りました。
 駒井氏は、自公与党が握り続けてきた衆院の17常任委員長ポストのうち、約半数が野党に配分されるなど様変わりした国会状況を示し、学費無償化や選択的夫婦別姓制度、最低賃金1500円など、青年の願いが実現する可能性も生まれていると強調。学生食料支援や学費無償化を求めた文科省交渉など民青の活動が、現実政治を動かす大きな力になったとし、「動き始めた日本の政治の変化を前に進めるため、民青同盟の役割はますます大きくなっている。青年運動の発展強化へ力を合わせて頑張ろう」と呼び掛けました。

(大阪民主新報、2024年11月17日号より)

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