比例5氏全員当選、清水氏勝利へ全力
日本共産党大阪府委員会 新春決起集会での決意
日本共産党大阪府委員会が18日、大阪市中央区内で開いた大阪新春決起集会では、山下よしき副委員長・参院議員(参院比例候補)、清水ただし大阪選挙区候補が決意表明し、辰巳孝太郎衆院議員が国会報告しました。
山下よしき氏
自民党に再び審判下し議案提案権の死守を
山下氏は「総選挙で国民の厳しい審判が下った自民党だが、まったく反省していない」と指摘しました。参院政治倫理審査会で弁明を申し出た自民党の裏金議員は27人。山下氏は、これまでに審査した議員は全員、「私は知らない」などと話したと述べました。
大阪選挙区選出の太田房江氏は「担当秘書がいなくなった」、松川るい氏も「全容解明すれば、私のやったことなど、大したことはないと分かる」と答えたことを紹介。「自民党の組織ぐるみの裏金作りは、民主政治を土台から壊す重大な犯罪。その自覚も反省もないのが自民党。再び参院選で審判を下そう」と呼び掛けました。
山下氏は、総選挙後の臨時国会で、裏金事件の真相解明を迫ると同時に、再発防止の決定打として、企業・団体献金の全面禁止法案と、政党助成法廃止法案を参院に提出したと報告しました。
日建連(ゼネコンの政治団体)は、この10年間に自民党に20億円を献金。その見返りに、日建連の会員企業に国が発注した公共事業は27兆円だと指摘。「本来、国民の福祉や医療、教育に使われるべき税金が、企業献金によってねじ曲げられている。これを正そう」と力を込めました。
山下氏は、参議院で日本共産党が11議席を持っているからこそ、議案提案権を使って企業・団体献金の全権禁止法案を提出できたと強調しました。11人のうち参院選で比例代表での改選は4人、東京・埼玉・京都の選挙区での改選は3人だと指摘。「7人のうち1人でも欠けると、議案提案権を失う。比例5人全員勝利は(そうならないための)最低限の保障だ」と述べました。
山下氏は、「清水ただしさんを大阪選挙区で通してもらうことは、現有11議席を守り抜いた上に、力をさらに伸ばすことになる」と訴え。比例5候補が「ワンチーム」で勝利するために、5人全員そろった遊説に挑戦していることも紹介しました。4月末までの500万要求・対話アンケートを成功させるためにも、大阪市存続を勝ち取った住民投票運動のように、垣根なしに対話を広げようと呼び掛け。「私たちも先頭に立ち、街頭でも組織活動でも頑張る」と語りました。
清水ただし氏
福島区でトップ当選した時のたたかいを今
清水氏は、2007年の大阪市議選・福島区選挙区(定数2)で、トップ当選を勝ち取った時のようにたたかう決意を、新年から固めていると切り出しました。
その教訓は第1に、全有権者規模での大量宣伝。駅頭やスーパー前で街頭宣伝に取り組み、党の風を吹かせ続けて街の空気を変えた経験に触れ、「今も平日は毎朝8時から9時まで宣伝し、ライブ配信は3~500人は見てくれるなど、やりがいがある」と話しました。
第2は、住民要求。清水氏が初当選した当時、福島区では競輪場外車券売り場の誘致、公害道路(高速道路淀川左岸線2期事業)の建設計画、大阪厚生年金病院の廃止問題などで、住民と力を合わせて党支部が要求実現運動の先頭に立ったことを振り返りました。「このことが保守の方々も含めて、『共産党はよく頑張っている』『自分たちの願いを託せるのは清水さんだけ』との声が広がり、当選に結び付いた」と振り返りました。
第3は、生活相談。公明党支持者なども含め、住民に寄り添って困り事の解決に取り組む中で、「しんぶん赤旗」読者も増え、支持も広がったことを紹介しました。
清水氏は「この3つの教訓は、第4回中央委員会総会(4中総)決議が掲げた『3つの突破点』に、ぴったりと重なる」と述べました。
清水氏は、定数4の参院大阪選挙区は改憲を狙い、カジノを推進する勢力で独占されていると強調。「暮らしや平和を守り、万博・カジノはあかんという願いを託せるのは、日本共産党の清水ただし一択。このことを大きく広げ、街頭演説でもSNSでも第一党を目指して頑張る」と力を込めました。
期日が決まっている参院選。清水氏は「公示日翌日からは期日前投票が始まる。公示日までにやるべきことをやり切ろう。4中総は、4月末までに500万要求・対話アンケートを党勢拡大と一体に取り組もうと呼び掛けた。私が初当選した時は、『赤旗』日刊紙・日曜版は前回時を回復してたたかった。比例得票の拡大の上に、大阪選挙区での勝利の展望も見えてくる。『比例は日本共産党』と広げに広げよう」と語りました。
辰巳孝太郎氏
光る国会論戦 自民党が最も恐れる共産党
昨年10月の総選挙で初当選し、5年ぶりに国会に戻った辰巳氏は、「日本共産党の国会での役割を再認識した」と強調。憲法審査会を巡って維新が「共産党がいる限り、審査会で憲法を変える討議ができない」と発言したことも紹介しました。
補正予算は、能登半島地震の復興予算の3倍もの軍事費を計上したものだが、国民民主党は「103万円の壁」でわずかの合意ができたことを理由に賛成。維新は何の合意もなく賛成したことに触れ、「自民党にとって、伸びてもらったら一番怖い政党が日本共産党であることが、臨時国会でも示された」と述べました。
辰巳氏は臨時国会では、大阪の要求に関わって5回質問。性暴力救援センター大阪SACHICOの存続問題では、全都道府県にある性暴力救援センターへの国の予算が、年間6億円しかないことを取り上げてきたと報告しました。
万博問題では、会場の夢洲から今もメタンガスが出続けていることは、自民党議員などには知られておらず、質問すると議場にどよめきが起ったことを紹介。「質問を終えて、『私は万博反対に回る』と話し掛けてきた野党議員もおり、私たちの論戦が光っている」と話しました。
また総務委員会では、公務員の非正規雇用問題で質問。常勤雇用が大原則の公務労働現場で、1年契約で30年働き続けている職員がいる問題を辰巳氏がただしたのに対し、村上誠一郎総務相が「(公務員の雇用の)安定性に課題がある」と、初めて問題を認める答弁を行いました。
辰巳氏は「大臣がそういう答弁をせざるを得なくなったのは、日本共産党が現場の労働者と結び付いているから。実態を突き付けるからこそ、大臣は否定できない」と強調しました。
その日本共産党の議席が衆院で8議席とは、あまりに少なすぎ、参議院でもまだまだ小さいと力説。辰巳氏は「この日本共産党の議席を大きく伸ばしてこそ、国民と共に政治を変えていくことができる。この日本共産党の議席の値打ちに確信を持って、参院選では比例で山下さんを含む5人の全員当選、大阪選挙区で清水ただしさんの必勝を」と訴えました。
(大阪民主新報、2025年1月26日号より)