おおさかナウ

2025年04月19日

走れ! コータローレポート
あまりに杜撰な万博協会の対応

たつみコータロー 4月13日開幕した大阪・関西万博は、寺本けんた守口市議が西ゲートにおけるマンホールで爆発濃度のメタンガスを検知し、改めてその危険性があらわになりました。万博協会はマンホールを常時開け、周りを立ち入り禁止に。寺本議員が検知していなければ、どうなっていたのか。
 また夢洲1区に設置されたガス抜き管は、先が傘の柄を逆さにしたように曲げて、上部からたばこなどを投げ入れられないように工夫が施されていました。当初の設計とは違うこの仕様は、私が国会で指摘したからです。大臣が現地で見て私の指摘通り「やばいと思った」とのこと。
 ところが寺本議員はこのガス抜き管の目線の高さにある穴を発見。万博協会職員がガス検知器を挿入するための穴ですが、ガムテープの蓋がはがれていました。もしここにたばこなどを入れられれば、大爆発です。あまりにも杜撰な対応であり、もう対処療法では無理です。
 赤旗や大阪民主新報、フリーの記者が記者会見や会期中の通行証(AD証)が発行されていない問題で、経産大臣はその理由として「特定の政治、思想、宗教等の活動目的に利用されるおそれがある」と答弁しました。万博のプロパガンダは認めるが、まっとうな批判や指摘は認めないということです。万博に「問題がある」から報道しているだけなのに。万博は巨額の税金が注ぎ込まれています。
 協会は一体何様なのか。国民の知る権利や報道する権利をないがしろにする対応に怒りしかありません。(たつみ・こうたろう 日本共産党衆院議員 次回は5月18日号に掲載)

(大阪民主新報、2025年4月20日号より)

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