安保法制廃止・安倍政権打倒へあらゆる協力を
5野党 選挙協力で合意
共産党 野党勝利・党躍進へ全力
参院選での躍進を目指す日本共産党演説会が府内各地で相次いで開かれています。19日に野党5党首が「安保法制(=戦争法)の廃止」や国政選挙での最大限の協力を行うことなど4項目で合意し、新たな政治的局面が開かれている中、21日夜に豊中市内で開かれた演説会では小池晃副委員長・参院議員が5野党合意の画期的な意義を力説。安倍政権の暴走政治を告発すると同時に、国民の立場で政治を変える対案を示し、参院選での躍進と大阪選挙区でのわたなべ結候補の必勝を訴えました。
国民が政治動かす
会場の豊中市・アクア文化ホールには500人以上が席を埋めました。
小池氏は5野党党首会談の確認事項(別項)を紹介し、「一昨年の総選挙では、沖縄では『オール沖縄』のたたかいで4つの小選挙区すべてに勝利した。今度は『オールジャパン』。全国規模で歴史上初めて野党が協力して選挙に取り組むことになる。『野党は共闘』と訴え続けた国民の声が政治を動かしたという歴史的な出来事」と強調。「歴史上最悪の安倍政権を打倒して戦争法を廃止するためには、『この道しかない』。この道を進んで行こう」と呼び掛けました。
戦争法廃止の一票
小池氏は参院選で野党が勝利し、自民・公明・おおさか維新を少数に追い込むことに加え、日本共産党が躍進し、定数4の大阪選挙区でわたなべ結候補を国会に送ることが、戦争法廃止の「国民連合政府」実現の一番の力になると力説。「自民党、公明党、おおさか維新への一票は戦争への一票。日本共産党のわたなべ結さんへの一票で戦争への道を止めよう」と話しました。
憲法を守り生かす
決意表明したわたなべ氏は、安倍晋三首相が明文改憲を打ち出し、「戦争する国」に突き進もうとしていることに対し、「武力を振りかざすのではなく、対話と外交の力でどんな紛争も決して戦争にはしない粘り強い努力こそ、将来の平和の安全保障を築く上で必要。それは9条を持つ日本が率先すべき役割」と語りました。
わたなべ氏は「憲法を変える3分の2の勢力に入る」と公言する自民・公明・おおさか維新に、「大阪選挙区の4議席を独占させるためにはいかない」ときっぱり。「この大阪から、憲法を守り生かす政治へと変えていくために、私を必ず国政の場に押し上げてください」と訴えました。
演説会に参加した新婦人豊中支部の森本久美子事務局長は、「『だれの子どもも殺させない』と戦争法に反対してきた私たちの運動や、日本共産党が『国民連合政府』を提案して野党共闘に努力してきたことが、今回の野党合意につながったと思います。豊中からもさらに共同を広げ、政治を変えるために頑張ります」と話していました。
5野党党首会談での確認事項
①安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を共通の目標とする。
②安倍政権の打倒を目指す。
③国政選挙で現与党およびその補完勢力を少数に追い込む
④国会における対応や国政選挙などあらゆる場面でできる限りの協力を行う。
(大阪民主新報、2016年2月28日付より)