市民の力で改憲止めよう
戦争法は必ず廃止に
強行採決から10カ月 各地で行動
安倍政権が安保法制(戦争法)を昨年9月19日に参院で強行可決してから10カ月目の19日、「憲法壊すな、戦争法を廃止へ!」と府内各地で集会やパレード、宣伝行動などが行われました。
ヨドバシカメラ前に300人余
「平和守ろう」コール響かせ
大阪市北区・梅田のヨドバシカメラ前では午後6時から、「おおさか総がかり19行動実行委員会」が市民集会を開き、300人以上(主催者発表)が参加しました。
「戦争アカン!ロック・アクション」のメンバーやサックス奏者のSwing MASAさんのパフォーマンスに合わせて、「戦争止めよう」「平和を守ろう」「自由を奪うな」などのコールを響かせました。
一刻も早く廃止するために
各団体のリレートークの中で、「しないさせない戦争協力関西ネットワーク」の中北龍太郎さん(弁護士)が、「戦争法を一刻も早く廃止しない限り、日本は『戦争する国』になり、若者が戦場に駆り出される。廃止へ共に大きな声を上げていこう」と強調。安倍政権が「緊急事態条項」創設を焦点に憲法改正へ暴走しようとしていると述べ、「市民の力で改憲策動を止めよう」と呼び掛けました。
反目する関係つくらせない
「違憲安全保障法に反対する大阪市立大学有志の会」発起人の伊地知紀子さん(同大学文学部教授)は、「安倍政権は参院選終了後、即座に改憲への意思を示しました。安保法制を強行したように、『緊急事態条項』のために何でもやりかねません」と警告。「私は、世界のいろんな地域にルーツを持つ学生同士を、敵味方に分けることに加担したくありません。これから私達が生きる道は、互いに反目し合う関係をつくらないことです」と力説しました。
これからも声上げていこう
大阪憲法会議事務局次長の長岡ゆり子さん(新婦人府本部事務局次長)は、自公両党やおおさか維新などの改憲勢力が、参院選で憲法問題で「争点隠し」をやりながら3分の2の議席を得たことに抗議。同時に「あきらめることは、大きな未来を手放してしまうこと。国民の声を聞いてほしいという私たちの声はこれからも上げていける。日本の未来を、自分の未来をあきらめずに、ご一緒に前に進んでいきましょう」と語りました。
この場をスタートに
共産渡部氏、民進尾立氏が挨拶
10日投開票の参院選後、初めて取り組まれた「19行動」。大阪選挙区候補としてたたかった日本共産党の渡部結府青年学生委員会責任者と、民進党の尾立源幸参院議員があいさつしました。
渡部氏は「大阪で戦争法廃止・立憲主義を取り戻す野党の議席を勝ち取れなかったことは心から悔しい。同時にきょう、この場をスタートにして、絶対にあきらめず、皆さんと声を上げ続けて戦争法廃止まで頑張り続け、憲法守るたたかいを大阪府内に広げる」と決意を語りました。
さらに渡部氏は、「全国で広がる野党共闘が(参院選で)一定の成果を上げました。大阪でも、改憲勢力が4議席を占めてしまうことに危機感を持って市民が立ち上がりました。その人々の主権者としての思いは、消えることなく今後も続いていく。その思いが広がれば広がるほど、政治を変える力になっていく」と力を込めました。
尾立氏は「日本国憲法の最も大事な国民主権・平和主義・基本的人権の尊重を守り、豊かにしていくのかどうか、つぶし・ないがしろにするのか。主権者の一人として皆さんと力を合わせたい」と語りました。
この行動には、社民党府連の服部良一代表、生活の党の渡辺義彦前衆院議員も参加しました。
(大阪民主新報、2016年7月24日付より)