ズバリわかる大阪都
vol.1(2014.1.27)
Q5
いまの「大阪府」はどうなる?
Answer
「大阪府」の一大変質が
論議もされずに…
橋下大阪市長らは、「大阪都」構想は、「統治機構の変革だ」といい、当初「協議会」では、大阪全域での「成長戦略」から「大阪消防庁」「雇用対策」などを議論するとしてきました。
ところが、いつのまにか、「大阪都」の議論は、大阪市を廃止してつくる「区割り」問題だけになっています。
「住民投票」も大阪市民だけに限定されています。
橋下市長らは、「広域自治体=大阪都」は「成長戦略」をやればよく、住民サービスは「基礎自治体」でやるといいます。これでは、府民福祉を担うべき府の役割は投げ捨てられます。
財政的にも、いまの大阪府・市あわせて8兆円をこえる巨額の借金がのしかかります。いまの国の基準が変わらなければ、「財政健全化団体」になり、福祉・教育などの住民サービスや住宅・学校などの整備も身動きができなくなります。
さらに、橋下市長はゆくゆくは大阪全体を「19ぐらい」の特別区に再編するといいます。ことは大阪府民全体にかかわる大問題です。