「維新」政治どうみる Q&A
⑩民主的な改革を示し
Q これからのたたかいの展望は?
日本共産党第6回中央委員会総会で志位和夫委員長は、「安倍政権の別働隊として、憲法改定、野党共闘攻撃の先兵となっている『維新の会』の役割を広く明らかにしていくことも重要です」とよびかけました。
「維新」は、住民投票をめぐって協定書案が議会で否決されるなど、窮地に立つたびに安倍政権に支えられ、公然と「改憲タッグ」を組んでいます。その二人三脚による攻撃を甘くみることはできません。
また、府民の間で、「維新」が「大阪を変えてくれる」「身を切る改革を実行している」という「改革者幻想」も広く残ります。
さらに府議会、大阪市議会、堺市議会第1党を占め、大阪の地方議員数では170人をこえ、選挙となれば激しいノルマを課して動員する彼らの組織力も侮れません。
同時に、「維新」と府民との間には根本的矛盾が横たわります。
「維新」にどんなに「改革者」としての期待を託しても、「改憲与党」の彼らに安倍政権を倒すことはできません。
大阪では、いかに策を弄しても、府民のくらしは横に置き、「統治機構改革」に血道をあげる「維新」では「格差と貧困」を解消することはできません。
「身を切る改革」を叫んでも、税金分け取りの「政党助成金」は国会議員1人あたり2400万円強を手にしています。松井一郎知事は「退職金をゼロにした」と宣伝しながら、その分を給与に上乗せし、一時金を含めると総額は300万円以上増えます。そのペテンは広く見抜かれるでしょう。
彼らの一枚看板、「大阪都」構想を実現するためには、大阪市も、堺市もつぶさなければなりません。そこには大きなハードルが待ち受けます。「大阪都敗北=維新壊滅」と、彼ら自身が語っています。
「維新」が果たしている役割を有権者の間にリアルに広げることが大切です。大阪のゆきづまりを打開する道は、「右からの改革」ではなく、「民主的な改革」だと展望と政策を示し、共同をさらに広げて次の勝利へ結び付けるために、大阪の日本共産党と民主勢力は総力をあげています。
(おわり)
「維新」政治どうみる Q&A
①「改憲反対勢力」つぶし
Q 参院選で「おおさか維新の会」が果たした役割は?
②行き詰まり大阪市解体へ
Q 大阪の「維新」はどこから生まれ、何を狙っているのか?
④異常な競争 教育破壊
Q 教育の分野では、私学無償化など、よくやっている?
⑤独裁的手法と破綻
Q 「独裁」というけれど、改革のスピードが違う?
⑦画期的な共同の勝利
Q 堺市長選挙や住民投票で「維新」を打ち破った原動力は?
⑧「異質の危険」に共同
Q 自民と共産・民進が組むのは野合では?