市民が主役・野党共闘で政治変えよう
泉州市民連合を結成
18日の泉州市民連合結成アピール集会で、学生グループSEALDs元メンバーで「市民連合みえ」呼び掛け人の岡歩美さん(25)が駆け付けて、参院選で勝利した三重選挙区の経験を報告しました。
この中で岡さんは、市民連合が野党各党の関係を取り持って懇談を重ね、街頭演説会を粘り強く続けたことを紹介。「まず市民同士で手をつなぐ必要があった。信頼関係を強める中で野党同士が手をつなぐことができた」と語りました。困難を乗り越えて成立した共闘の結果、参院選で無党派層の7割が野党統一候補に投票し、激戦を制することができたと語った岡さんは、「野党共闘によって市民が主役の選挙が実現し、政党も変わり、何より私たち市民が大きく変わることができた」と述べました。
関西市民連合など団体と各党代表がリレースピーチ。民進党の長安たかし元衆院議員は、「憲法解釈変更で集団的自衛権行使を容認したのは立憲主義を踏みにじるもの」と述べ安倍政権を退陣させ暮らしと生活に目を向けた政治に変えようと訴えました。
自由党の村上史好前衆院議員は、安倍政権と補完勢力の維新にストップをかけることが至上命題だと指摘。「野党で最大公約数的な共通政策を打ち出し安倍政権にない政治の新機軸をつくることこそ国民が求める野党の責任だ」と語りました。
日本共産党から宮本岳史衆院議員と北村みき衆院大阪19区国政対策委員長が参加。緊迫する国会状況を報告した宮本議員は、南スーダンPKO派遣部隊への「駆け付け警護」など新任務付与を決めた安倍政権を批判。野党共通政策をつくる重要性を指摘し、「市民の皆さんの力が野党を突き動かしている。結束を強め安倍政権の暴走を打ち破ろう」と呼び掛けました。
社民党府連の井上幸洋副代表は、先の参院選で野党統一候補が11人当選した意義を強調し、「多くの市民と力を合わせ頑張りたい」と述べ、緑の党の高橋登・泉大津市議は、「次の衆院選を日本の政治を変える大きなきっかけにしよう」と呼び掛けました。
総選挙で野党共闘の実現と勝利で戦争への流れを食い止めようと呼び掛けるアピールを採択しました。
(大阪民主新報、2016年11月27日付より)