おおさかナウ

2016年12月11日

大門実紀史の国会レポート
許すな「大阪賭博場」建設

%e5%a4%a7%e9%96%80%e5%8f%82%e9%99%a2%e8%ad%b0%e5%93%a1minpou 臨時国会終盤の参議院は、TPP承認案、年金カット法案、「賭博場解禁法案(IR法案)」などをめぐり大波乱。特に自民党と日本維新の会による「賭博場解禁法案」のゴリ押しは異常なやり方です。

 今まで議員立法は、与野党合意のもとで審議入りし、反対会派には質疑時間を保障し、全体の合意のもとで採決にかけるのが通例でした。ところがこの法案は会期末になっていきなり審議入りを強行、なりふりかまわず一気に押し通してきました。

 そもそもカジノ推進派の議員は自民党の中でも多数ではありません。反対、慎重という議員もかなりいる。なのになぜ党全体を巻き込んでマスコミからも批判されるこんな悪法を強行するのか。ある自民党議員が私に教えてくれました。「官邸から『必ず今国会で通せ』という指示が来ている。逆らえないんだ」と。

 「官邸」、すなわち安倍首相は憲法改悪をみすえ、維新の協力が欲しい。維新は大阪で「万博・カジノ」を打ち出すために早期の賭博解禁を求めている。両者の思惑が一致しての法案強行ということらしい。加えていうなら、地元横浜の関連業者から賭博場建設の強い要請を受けている菅官房長官の意向も強く働いているのでしょう。
 維新がもくろむ「大阪賭博場」は外国人や大阪の人だけをターゲットにした施設ではありません。近畿圏の人々をギャンブル依存症にして金を巻き上げる計画になっています。大阪だけでなく、近畿あげて賭博場反対の声をあげていきましょう。(だいもん・みきし 参院議員 第2週掲載)

(大阪民主新報、2016年12月11日付より)

 

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