共に学び成長する民青同盟に
青年の力で野党連合政権を
府同盟が代表者会議 新委員長に酒巻氏
日本民主青年同盟大阪府委員会の第62回大阪府代表者会議が22日、大阪市内で開かれ、青年の要求実現へ野党連合政権実現、青年と広く結び付き一緒に学んで成長する大きな民青同盟を目指し、新たに150人の仲間を迎え、50班を結成するなどとした今後1年間の活動方針と新役員を決め、新委員長に酒巻眞世さん(26)を選出しました。
大阪決議案の報告で川添健真委員長は、戦争法廃止を求める2千万署名の広がりや、参議院選挙で青年有志が日本共産党候補を独自支援した「ゆいまーる」の活動など青年分野で多彩に広がった運動の意義を指摘。「私たちのたたかいと、主権者として立ち上がった青年の運動が政治を動かす新しい時代を切り開いた。共同の力をさらに広げ、新しい時代を切り開く力を持った民青を目指そう」と呼び掛けました。
続けて川添氏は、安倍政権を打倒し野党連合政府を実現するため、民青が発揮してきた3つの役割「青年との共同」「草の根の行動力」「社会を変革する学び」の大切さを強調。憲法改悪反対や核兵器廃絶、働く権利を守る運動、「本物の奨学金」実現など、切実な願いを持つ青年と草の根で結び付き、展望を語り広げ、力を合わせて実現する取り組みが重要だと述べ、「班が主人公の活動を支える地区委員会活動を発展させ、多くの仲間を迎え、青年にとって心強い大きな民青を実現しよう」と呼び掛けました。
討論では、青年の暮らしや雇用の実態、科学的社会主義の学習を力に署名や駅頭宣伝を続ける班活動、地域や学園での仲間づくりの経験が多彩に交流されました。
民青の魅力と役割を交流し
東大阪の代議員は、2人の仲間を迎えた経験を紹介し、青年の学び働く深刻な実態を発言しました。月額5万円の奨学金を返済している青年は、低賃金のため社会保険に未加入で、土日に仕事が入ると代休もなく連続勤務になると語り、「青年にとって生きづらい社会を力を合わせて変えていきたい。」と語りました。
職場班で班長をしている女性同盟員は、昨春以降3人の新入職員を仲間に迎えた経験を紹介。仕事を通じて信頼関係を深め合い、公開班会で民青の魅力を伝えてきたと語りました。この職場班に加盟した女性同盟員は、「毎回の班会に参加するのが楽しみ。仕事で悩むことも多いけれど、民青の先輩のアドバイスに元気をもらっている。一緒に政治を変えて、子どもたちが生きやすい社会を実現したい」と語りました。
憲法9条を守る意義について学校で論文を書いたという高校生同盟員は、「ブラックバイトをなくすため、友人から聞き取り調査も進めている。学んで行動し発見や驚きを周りに伝えていけば、必ず相手も社会も変えていけると確信している」と発言しました。
今期限りで民青を卒業する府役員を代表してあいさつした川添さんは、「16歳で加盟してから16年、仲間の存在と民青同盟の方針に支えられ、確信を持って活動できた。まじめに生きたいと願う青年の未来を踏みにじる悪政を変えるため、すべての青年が民青に出会い、次代の社会の担い手として成長できるような大きな民青同盟の実現を目指しそう」とエールを送りました。
代表者会議で選出された新役員は次の通り。(敬称略)▽委員長=酒巻眞世(新)▽副委員長=宮本奈生(新)▽常任委員=大勝地平(再)、林裕也(新)
辰巳氏が情勢報告
府代表者会議には日本共産党の辰巳孝太郎参院議員が出席し、歴史的な第27回党大会の感動と熱気について語りました。
情勢の劇的変動が進行していると語った辰巳氏は、95年の党史上初めて3野党1会派が参加した党大会の特徴を語り、政党間における共産党排除の「壁」が崩れたことなどを詳しく紹介しました。
続けて辰巳氏は、世界の軍事同盟の現状やトランプ政権発足をめぐる米国内で改革を求める動きを紹介し、「世界の構造変化」や大局をどう見るかについて語りました。
核兵器禁止条約や南スーダンPKOの自衛隊派遣、巨額の軍事費や原発の海外輸出、東京電力の破たんを避けるため21兆円の廃炉費用に公金投入を計画するなど安倍政権の暴走政治を告発し、「『新しい時代』を動かす力は野党と市民の共同にこそある。自民党政治を転換する野党連合政権の実現へともに力を合わせましょう」と呼び掛けました。
(大阪民主新報、2017年1月29日付より)