大阪市の責任も重大
大阪市議会教育子ども委 江川議員が批判
13日の大阪市議会教育こども委員会で、日本共産党の江川繁議員が学校法人「森友学園」が運営する「塚本幼稚園」(大阪市淀川区)の異常な教育内容や、同学園の籠池泰典理事長(辞任を表明)が別に代表を務める社会福祉法人「肇國(ちょうこく)舎」が運営する「高等森友学園保育園」(同区)の補助金不正疑惑について、吉村洋文市長に質問しました。
江川議員は、「塚本幼稚園」は大阪市の私立幼稚園就園奨励費補助金2635万円(2016年度見込み)など多額の補助金を受け、児童・保護者の大半は大阪市民であるとして、「大阪市にも大きな責任がある」と強調しました。
教育勅語暗唱させる〝洗脳教育〟
同園では児童に運動会で「安倍首相、ガンバレ!」と宣誓させたり、朝礼で「教育勅語」を朗唱させているのは異常だと迫りました。
吉村市長は「報道を見て違和感を覚えたが、政治が教育の中身に立ち入るべきではない」などと答弁。江川議員は、「教育勅語」は戦後衆参両議会で排除決議が行われているとし、「戦前の軍国主義教育の再来とも思われる、おぞましい教育、洗脳教育はただちに是正するよう、府に働き掛けるべき」と批判しました。
江川議員は、「高等森友学園保育園」は大阪市の認可保育園で、専従としての園長を置けば受給できる国の補助金「所長設置加算」を2015年度562万円、16年度509万円など、6年間で総額3100万円を受けていると指摘。ところが同保育園長である籠池氏の妻は、「塚本幼稚園」でも副園長を兼務していることから違法である可能性が高いとして、市として厳正に調査し、補助金を返還させると同時に、認可を取り消すべきと求めました。
吉村市長は、勤務実態などを調査しており、受給要件を満たしていない場合は返還を求めると回答しました。
おしおき部屋で児童虐待の疑い
また江川議員は、同保育園には「おもらしをすると秘密のおしおき部屋に放り込まれる」など、児童虐待の疑いがあると伝えられてり、「立ち入り調査などを行うというが、市長自ら先頭に立つべき」として厳正な対象を要求しました。
(大阪民主新報、2017年3月19日付より)