衆院選
日本共産党 近畿比例2議席に
大阪小選挙区 10区・11区で野党が勝利
「安倍政権とその補完勢力」と「市民と野党の共闘」との対決となった第48回衆院選は22日投開票されました。大阪で日本共産党は比例代表で31万6651票(得票率9・10%)を獲得。近畿ブロック(定数28)は2議席(公示前4議席)となり、穀田恵二氏が9選、宮本岳志氏が4選を果たしました。19の小選挙区中15の選挙区で野党候補者の一本化が実現し、大阪10区で立憲民主党の辻元清美氏、同11区では無所属の平野博文氏が勝利。立憲民主党の尾辻かな子氏(同2区)、村上史好氏(同6区)、森山浩行氏(同16区)が近畿比例で当選しました。
共産・立憲・社民3党全体で前進
今回の選挙で日本共産党は、市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進という2つの目標を掲げてたたかいました。「希望の党」への民進党の合流という逆流が持ち込まれる下でも安倍政権打倒の大局と共闘の大義に立ち、大阪6区、同10区で候補者を擁立せず、同2区、同9区、同11区、同16区で候補者を取り下げ、共闘勢力の前進に貢献しました。
大阪で自民党は、比例で前回(87万5897票)から6万7814票増やしましたが、公明党は前回(59万6500票)から4万3049票の減。安倍政権の補完勢力である日本維新の会は前回(114万3606票)から20万8634票も減らしました。
日本共産党府常任委員会は23日発表した声明で、近畿比例で2議席にとどまったことは「私たちの力不足」とお詫び。同時に、選挙戦を通じて市民や他党と大きな絆を得ることができたとし、「この共同の力は、わが党の比例2議席と合わせて、今後の国会内外での安倍改憲を許さないたたかいをはじめ、府民要求実現の大きなよりどころとなるもの」と指摘しています。
大阪で比例得票率27・1%の自民党が小選挙区で52%の議席を得るという小選挙区制による民意と離れた「虚構の多数」の上で、改憲発議や消費税10%増税などの暴走を進めることは許されないと強調。公約実現、国会内外で安倍自公政権を打ち破るたたかいを進め、市民と野党の共闘をさらに発展させる決意を表明しています。
また声明は、大阪で維新が議席・得票とも大きく後退し、「反維新」の共同との力関係を変えていると指摘。「堺市長選勝利に続き、この新たな到達点に立って、さらに国政における自公勢力と補完勢力を追い詰め、大阪の『維新政治』を打ち破る共同のたたかいをすすめます」としています。
今回 | 前回 | |||
得票数 | 得票率 | 得票数 | 得票率 | |
日本共産党 | 316651 | 9.10 | 449059 | 12.71 |
立憲民主党 | 486253 | 13.97 | – | – |
社会民主党 | 25447 | 0.73 | 48946 | 1.39 |
自民党 | 943711 | 27.11 | 875897 | 24.79 |
公明党 | 553451 | 15.90 | 596500 | 16.88 |
日本維新の会 | 934972 | 26.86 | 1143606 | 32.37 |
希望の党 | 208550 | 5.99 | – | – |
(民主党) | – | – | 293606 | 8.31 |
(大阪民主新報、2017年10月29日付より)