生活支援と一日も早い復旧を
土砂崩れ・府道浸水・車水没
台風被害、生々しく
共産党岸和田市議団長・今口千代子
日本共産党の宮本衆院議員と辰巳孝太郎参院議員は、台風21号の影響により府道に水があふれ、走行車が水没し女性が死亡した事故も起きた岸和田市の事故現場を視察。同行した岸和田市議団の今口千代子団長にレポートを寄せてもらいました。
日本列島を襲った台風21号は、岸和田市にも大きな爪痕を残しました。
牛滝山のふもとの町、大沢町では土砂崩れが起き、せき止められた牛滝川からあふれ出た水で、一瞬に道路と周辺地域が浸水。走っていた車が一台流され、68歳の女性が亡くなるという惨事が起きました。
日本共産党の宮本岳志衆院議員、辰巳孝太郎参院議員は10月25日、府土木事務所の職員の案内で、被災跡が生々しく残る現地を視察。日本共産党岸和田市会議員団が同行しました。
せき止められた川上では、川がダム湖のようになり、その水はこの日もまだ、道路を横切って川下へ滝となって音を立てて流れていました。水が引いたところでは、付近の工場や民家が背丈ほど浸水した痕が残され、住民の方々は、流されてきたゴミや流木の後始末に追われていました。社会福祉協議会の呼び掛けで、ボランティアの方たちも来られていました。
石材店のご主人は、「車も水没、商売にならん、原因も大事だが、早くどうにかしてほしい。商売の再開の資金も大変。頼んどきますわ」と悲鳴を上げていました。
断水や農業集落排水処理施設の浸水で、下水処理が不能になるなど日常生活に大きく影響し、道路が寸断されてバスが不通になり、学校も休校になっています。
宮本議員、辰巳議員は、亡くなった女性を悼むとともに、国の災害復旧のための制度が活用できるように、各省庁に早急に働き掛けることを約束し、府に対しては、早く被害状況を集約し、市と協力して当面の市民の生活支援と一刻も早い復旧に向け、その役割を果たすよう要望しました。
岸和田市議団は市に対して、被害状況を早く集約し、各課にまたがる災害被害者へのさまざまな支援制度を確認するとともに、被災個所の復旧や生活、営業へのさまざまな支援を迅速に行うことを要望しました。
前日も視察した市議団が、営業を再開するための支援がどのような制度があるか、産業政策課に尋ねていたところ、さっそく商工会議所から融資制度について石材店に連絡をとってくださいました。
市議団では今後も被害状況を聞きながら、住民の生活と営業の一日も早い復旧を求めて、全力を挙げます。(いまぐち・ちよこ)
(大阪民主新報、2017年11月5日付より)