「維新」VS「反維新の共同」の対決
東大阪府議補選19日投票
〝共同候補〟うち海氏の勝利を
日本共産党 維新政治に審判下そう
府議会東大阪選挙区補欠選挙(被選挙数2)が19日、投開票されます。選挙戦は日本共産党の新人で前東大阪市議団長の、うち海公仁候補(61)と、大阪維新の会新人の広野瑞穂候補(52)と、無所属の元維新府議(元衆院議員)の西野弘一候補(48)の3氏の争いに。論戦を通じて、「維新とその応援団」対「反維新の保守と市民の共同、野党の代表・日本共産党のうち海候補」という対決構図が鮮明になっています。
うち海候補「府民の声 府議会に」
維新ストップか暴走政治加速か
うち海候補は、松井維新府政が国民健康保険(国保)の府内一本化を押し付けようとしている国保料引き上げなどの負担増にきっぱり反対。大阪市を廃止・解体して権限・財源を「一人の指揮官(知事)」に集中し、カジノと無駄な巨大開発を進める「大阪都」構想に暴走する松井府政を正面から批判し、「維新政治と対決して府民の声をまっすぐ届ける日本共産党の議席を、必ず勝ち取る」と気迫を込めて訴えています。
広野氏は「大阪都」構想を「成功させることで東大阪が大きく発展していく」と発言しています。
西野氏も「そもそも平成21(2009)年の府議会で、当時の橋下知事に『大阪都にすればどうですか』と言ったことがことの発端」と自慢した上で、「維新の皆さんだけでは、これを進めることができない」と、いずれも「大阪都」推進を競っています。
共同の候補者か保身明け暮れか
市民と野党の本格的共闘の第1幕となった10月の衆院選に続く、今回の補欠選挙。
告示時の10日に行われた、うち海候補の出発式には、社民党府連の服部良一代表、自由党府連の渡辺義彦代表、新社会党府本部副委員長の松平要・東大阪市議や幅広い市民がそろって応援に駆け付け、「反維新」の共同、野党の共闘を代表する日本共産党への信頼と共感、市議団長の要職を辞して敢然と府議補選に挑む、うち海候補への熱い期待をそれぞれ語りました(別項)。
これに対し維新・元維新の出発式では、文字通り一党一派以外の応援はありませんでした。
維新は現在、東大阪選挙区(定数5、欠員2)で議席を持っていない中、「維新の火を消したくない」(今井豊・大阪維新の会幹事長)、「東大阪に維新はあり続けなければならない」(広野氏)、「東大阪で西野の名前を消してはいけない」(西野陣営後援会長)と叫ぶなど、市民の暮らしそっちのけで、保身と野心に明け暮れています。
日本共産党は、「維新政治の議席独占を止めよう」「維新政治と『都構想』の暴走を止め、政治の流れを変える一票は、無党派の方も、他党を応援している方も、今度は野党の代表、日本共産党の、うち海候補へ」と訴え、勝利へ全力を挙げています。
「我々の代表として頑張る」
うち海候補応援に野党の代表
うち海候補の出発式で新社会党の松平氏は、「推薦を即決しました。衆院選で、共闘の大義のため各地で候補者を取り下げ、身を切って縁の下の力持ちに徹していただいた共産党の皆さんへの大きな敬意、熱い思いがあるから」と発言しました。
自由党の渡辺氏は、「維新の政治が続いて大阪府政はガタガタ。プロ野球の代打でも、やっぱり実績ある人。うち海候補に任せるしかない。われわれ、野党共闘の一員として当選まで頑張る」と語りました。
社民党の服部氏は「市民と野党の共闘は、衆院選で終わったんじゃない。東大阪で、うち海さんをわれわれの代表として、選挙戦が始まろうとしている」と力を込め、うち海氏と共に宣伝カーに乗り込みました。
立憲民主党の村上史好衆院議員は11日夜に開かれた日本共産党と同後援会の集会に参加し、「まっとうな府政に戻していくためには、松井府政と対決できる政党の議員を増やさなければならない。共産党の1議席獲得は大きな前進になる」とエールを送りました。
(大阪民主新報、2017年11月19日付より)