2017年12月24日
岸和田 疑惑の全容解明を
共産・中井市議が質問
岸和田市議会本会議が18日開かれ、日本共産党の中井良介市議が一般質問を行い、信貴芳則市長が2013年の市長選の際、自民党からの推薦を得るために関係者に現金200万円を渡していた問題をただしました。信貴市長は、「重要諸議案の審議の後で話をしたい」と述べ、予算案審議後に自身の進退について表明する考えを示しました。
中井議員は一般質問で、岸和田で政治とカネをめぐる疑惑が相次ぐ事態は重大だとし、「市長の政治とカネをめぐる疑惑を究明することは、市民から付託された議会の役割だ」と強調。「経過を見れば、市長が提供した200万円は、自民党の推薦を得るための工作資金、裏金であって、誰に渡り、どう使われたのかは明らかになっていない」とし、自民党関係者に現金を渡した経過を質問。信貴市長は、「具体的なことは覚えていない」とし、自民党関係者について「彼を信用したのが誤りだった」などと答弁しました。
中井議員は、「覚えていないというのはまともな答弁ではない」「今回の事態が党関係者のせいだという認識が問題だ。誰かに委ねたことでも、やったことの責任が問われている。明るみに出てまずいことはやってはいけない」「真剣に反省しているのであれば、事実を包み隠さず市民の前に明らかにする必要がある」と述べ、議会に百条調査委員会を設置して全容解明を進めるべきだと主張。
中井議員は、「進退について話があったが、これ以上市長が説明をできないというのであれば、辞職はやむを得ないと言わざるを得ない」と強調しました。
(大阪民主新報、2017年12月24日付より)