大阪から新しい政治切り開こう
参院選・統一地方選勝利、住民投票許さない
共闘にふさわしい党づくりを
日本共産党府委が第76回府党会議
日本共産党大阪府委員会は2月24日、大東市内で第76回府党会議を開催。①安倍暴走政治ストップ、維新政治転換目指すたたかいと共同を広げる、②来年の統一地方選挙、参院選での躍進、③「共闘の時代」にふさわしい党づくり、など3つを柱にした府総合計画を全会一致で決定し、新役員を選出しました。
ことしを政治転換の年に
柳利昭委員長が報告
報告した柳利昭委員長は、総合計画の3つの柱をしっかりつかみ、2018年を大阪の政治転換を切り開く年にしていくことを呼び掛けました。
安倍暴走政治ストップでは、「最大の焦点は9条改憲阻止のたたかいであり、安倍首相が狙う年内の国会発議そのものを絶対に許さないたたかいが重要」だとし、決定的な鍵は「安倍改憲NO!全国統一署名」(3千万署名)の成功だと強調。維新政治転換を目指すたたかいでの共同では、維新の存亡をかけた「都」構想の2度目の住民投票を許さず、維新政治の転換に向かうことは、「府民の暮らしと地方政治を守るとともに、2019年の選挙戦勝利にとっても極めて重要なたたかい」だと指摘しました。
国政選挙勝利では、参院選での大阪の得票目標80万票、20%以上に挑み、山下よしき議員はじめ比例7議席への前進と、大阪選挙区でのたつみコータロー議員の再選、地方選挙では、大阪府議選で議会交渉会派となる5議席絶対確保、議案提案権を持つ8議席以上を目指し、大阪市、堺市議選での現有議席確保、一般市町議選での全員当選を勝ち取ると述べました。
柳氏は、「私たちは今、共闘の力で大阪と日本の政治を変える新しい挑戦を進めている。安倍暴走政治・維新政治転換のたたかいを大きく広げながら、この新しい挑戦を支える党づくりを大きく前進させ、来年の一連の選挙戦に必ず勝利するために全力を尽くそう」と呼び掛けました。
来年の参院選で比例候補としてたたかう山下よしき参院議員、大阪選挙区に出馬するたつみコータロー参院議員が決意表明しました。
討論では、21人の代議員が発言しました。
山中智子大阪市議は、「都」構想をめぐって住民投票を許すのかどうか大きなヤマ場を迎えているとし、「膨大な時間と税金とエネルギーを費やし、町を二分する住民投票を絶対にやらせてはならない」と強調。宮原たけし府議は、2人議員でも森友学園疑惑、国保料一本化、水道料金助成問題などで共産党の追及が府政を動かしてきたことを紹介するとともに、共産党が交渉会派から外される中で議会が形骸化し、維新の悪政が事実上のオール与党で進んできたとし、議席増を訴え、決意を述べました。
一昨年入党し、大阪市北区から市議に立候補する近田やすゆきさんは、「北区から史上初の議席を勝ち取り、参院選での党躍進の流れをつくり、国民が主人公の政治へと一大転換させる年へ、全力で頑張り抜きたい」と述べました。
安倍9条改憲ノーの3千万署名運動、生活保護引き下げとのたたかい、核兵器禁止廃絶の運動、党員拡大、楽しく元気の出る支部活動などの経験が紹介され、青年の実態や党との共同で民青同盟の倍加を目指す重要性などの発言が行われました。
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府党会議では、83人の府役員を選出し、第1回府委員会総会で、柳利昭新委員長はじめ常任委員を選びました。新常任委員は次の通り(五十音順、敬称略)。(新)以外は再任。
委員長=柳利昭▽書記長=駒井正男▽副委員長=太田いつみ、清水忠史(新)、中村正男▽常任委員=伊木知史、今泉和幸、大西淳子、角井勇樹、小林裕和、正垣伸夫、谷藤久、中野敏、長谷川良雄、渡部結。
〝共闘の要〟〝力合わせて〟 野党各党があいさつ
会議では、昨年に続き野党各党代表が出席し、あいさつしました。
社民党府連副代表の酒井弘行・豊中市議は、先の総選挙で同党の服部良一氏を大阪9区の野党共闘候補としてたたかったことに触れ、「選挙やそれ以前の取り組みを通じて、とりわけ皆さんの、志位委員長の英断によって野党が一つにまとまった」と述べ、「一刻も早く安倍政権を退陣に追い込むことが喫緊の課題。皆さんと一緒に取り組んでいきたい。今後も野党共闘の要として力の発揮を」と語りました。
自由党府連代表の渡辺義彦・元衆院議員は、「数の力で何でも押し切る政治を、野党がしっかり力を合わせて変えていこう」と述べ、「参議院選挙は大阪8人の定数で野党が一人(たつみコータロー議員)。絶対にこの議席は守らなければならない」と述べました。
新社会党府本部委員長の山下慶喜・茨木市議は、「参院選ではもっともっと野党が増えなければならない。たつみコータローさんが当選できるよう、自治体の選挙でも力合わせて多数の議席をとって、共産党の皆さん、革新全体の前進を勝ち取っていきたい」と述べました。
(大阪民主新報、2018年3月4日号より)