いっとく候補でまともな政治を
府議補選・豊中市区(13日告示・22日投開票)
安倍政権・維新府政に審判下そう
豊中市区の府議補選(被選挙数2)が13日告示されます(22日投開票)。同市を舞台とした「森友学園」との国有地売却をめぐる財務省決裁文書の改ざん事件が国政を揺るがす大問題に発展している中、立候補を表明した日本共産党の山本いっとく豊中市議(33)は、1年半前から無所属市議や市民と共に真相究明に取り組んできた若き政治家。「森友疑惑発祥の地、豊中から疑惑追及の議席を勝ち取るチャンス。安倍政権と松井維新府政に審判を」と全力を挙げています。
森友追及へ怒りの声を私に
立候補を表明しているのは山本氏の他、維新と自民の豊中市議で、三つ巴の争いになるとみられます。
3月31日に豊中市内で行われた選挙事務所開きで山本氏は、財務省の決裁文書改ざん事件の幕引きを許さず、真相解明を進めるかどうかが問われる中、「維新・自民に負けるわけにはいかない」と力強く決意表明しました。
山本氏は佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問(3月27日)を参院で直接傍聴したことを報告。佐川氏が、安倍晋三首相や昭恵夫人、官邸の関与はなかったと言いながら、その根拠を何も示さず、改ざんについて一切の証言を拒否したことに、「とても納得できない」と力を込め、「徹底追及の求める怒りの声を、私に寄せてほしい」と訴えました。
維新の責任追及する議席を
「森友学園」での維新府政の責任にも言及。松井一郎知事の下で小学校開設の認可基準を緩和するなど、行政をゆがめた疑惑があるにもかかわらず、維新が真相究明のための「百条委員会」の設置に反対しているとし、「豊中から府議会に送り出していただき、徹底追及したい」と述べました。
山本氏はさらに、医療費助成制度の改悪や、国民健康保険の「都道府県単位化」による保険料値上げなど、弱者いじめを進める維新政治を批判。松井知事らが大阪誘致を狙うカジノについても、「府民のお金を巻き上げるだけで、大阪は元気にならない。府議会の圧倒的多数派はカジノ推進派。『カジノ、ギャンブルを持ち込ませたくない』の願いを私に託してほしい」と語りました。
野党各党代表らが激励・決意
何としても府議会へ
党派越えて支援を
選挙事務所開きには150人が参加。野党各党の代表、「森友学園問題を考える会」のメンバーで無所属の木村真市議らが山本氏への期待や選挙勝利への決意を語り、市民と野党の共闘の広がりを示しました。
社民党府連代表の服部良一は、府連として山本氏の推薦を決定したと報告。「維新政治とたたかう野党の代表として、山本候補に府議会で活躍してほしい。森友問題の地元・豊中でこの選挙に勝ち、安倍政権を追い込もう」と呼び掛けました。
自由党府連代表の渡辺義彦元衆院議員は、「政党支持を問わず、国を滅ぼそうとする自民党政治、大阪をめちゃくちゃにしてしまう維新政治にノーという方は、山本いっとくさんに支援を」と力を込め、党として山本氏を推薦し勝利を勝ち取りたいと述べました。
「いま府政は『不正』になっている」と語ったのは、新社会党府本部代表の山下慶喜茨木市議。教育勅語を暗唱させるような小学校をつくろうとした安倍政権と維新政治を正すため、山本候補とともにたたかうと表明しました。
木村市議は会の取り組みを始めた当初から、山本氏が中心メンバーとなって活動してきたことを紹介。「真相究明が進まない府議会の議席構成を変えるためにも、何としても山本さんを府議会に送りたい」と語りました。
日本共産党のたつみコ―タロー参院議員も駆け付け、国会での野党共闘が豊中・大阪での共闘と斬り結んで政権を追い詰めていると指摘。「日本の激動の中心は国会と、この豊中。山本候補が勝利を勝ち取れば、安倍政権退陣の第一歩になる。市民と野党の共闘で押し上げて、事件の真相解明を」と述べました。
(大阪民主新報、2018年4月8日号より)