府議補選豊中市区22日投票
森友疑惑を隠す勢力(維新・自民)か
徹底究明し政治変える共同の勢力か
日本共産党 いっとく候補が全力
府議補選・豊中市区(被選挙数2)が22日投開票されます。日本共産党の前豊中市議の山本いっとく候補のほか、大阪維新の会と自民党=いずれも前豊中市議=の3氏の争いですが、選挙戦の構図は「森友疑惑隠し勢力」の維新・自民か、それとも「共同で徹底究明、政治を変える勢力」の山本候補か――まさに“一騎打ち”となっています。
安倍政権に審判を
府政での追及を
森友学園が小学校を建設しようとした豊中市は、疑惑の発信源の地。国有地取引をめぐる財務省の公文書改ざん事件が、安倍政権を揺るがす大問題に発展しています。
学園側の要請を受けて小学校設置基準を緩和し、「認可適当」とした松井一郎知事(大阪維新の会代表)の疑惑も問われています。
維新は府議会で、疑惑解明のための百条委員会の設置に反対し、真相究明を妨害。森友疑惑について、維新と自民の候補は告示日の第一声で一切触れず、15日に豊中入りした松井知事も、街頭演説で何も語りませんでした。
山本候補は「森友学園問題を考える会」の一員として、市民や無所属の木村真豊中市議らと一緒に、1年半前から疑惑を追及してきた先駆者。「森友疑惑での怒りを受け止めることができるのは、私しかいません。豊中から安倍政権に審判を下し、徹底究明の仕事を府議会でやらせてください」と訴えています。
弱い者いじめの
維新政治ただす
松井知事は15日の街頭演説で、「納税者が納得するお金の使い方に変える」などと叫び、府議会定数削減など「身を切る改革」を強調しています。
これに対し山本候補は、国民健康保険の都道府県単位化による保険料引き上げや、高齢者・障害者の医療費助成制度改悪、子どもたちを競争教育に駆り立てる「チャレンジテスト」の押し付けなど、弱い者いじめと教育破壊の維新政治と対決。その転換へ全力を挙げると訴えています。
さらに松井府政が誘致を狙うカジノについても、「ギャンブルで大阪経済は良くならない。ギャンブル依存症を増やすだけ」ときっぱり批判しています。各種世論調査で、過半数がカジノ誘致に反対しているにもかかわらず、カジノ推進派が府議会の圧倒的多数を占めている中で、「『カジノあかん』の声を私に託してください」と語っています。
選挙戦の中で
大きく広がる共同
「山本候補を何としても府議会へ」と、選挙戦の中で市民と野党の共闘が大きく広がっています。
3月末の事務所開きには社民党、自由党、新社会党の代表、木村市議らが勢ぞろいしました。
「森友学園問題を考える会」は、発足当時からのメンバーである山本候補の勝利へ、会を挙げて支援することを決め、全力を挙げています。
日本共産党豊中地区が開いたトーク集会(11日)であいさつした、「みんなで選挙☆ミナセン大阪」世話人の高橋もと子さんは、「市民と野党の共闘は、ともに日常活動を共にする中で培われるもの。自信を持って応援できる人、山本いっとくさんと出会え、積極的に選挙に参画できるのは幸せ。これが共闘の理想の姿だと思う」とエールを送りました。
(大阪民主新報、2018年4月22日号より)