おおさかナウ

2018年04月29日

山本氏、大健闘も及ばず
府議補選豊中市区

府議補選の開票結果を受けてあいさつする、山本一徳氏(中央)=4月22日、豊中市内

府議補選の開票結果を受けてあいさつする、山本一徳氏(中央)=4月22日、豊中市内

 府議補選豊中市区(被選挙数3)が4月22日投開票されました。日本共産党の山本一徳氏(33)は2万7253票(得票率23・87%)を獲得し、2017年10月の総選挙での比例得票(1万3826票)を約2倍に伸ばして大健闘しましたが、及びませんでした。当選は、いずれも新人で大阪維新の会前市議の植田正裕氏(55)と自民党前市議の中井源樹氏(44)。投票率は36・91%でした。

 今回の補選は、森友学園との国有地取引をめぐる財務省決裁文書の改ざんが、安倍政権を揺るがす大問題に発展し、同学園の小学校建設を「認可適当」とした松井維新府政の責任が厳しく問われる中でたたかわれました。

 1年半前から無所属市議や市民とともに真相究明に取り組んできた山本氏は、「森友疑惑発祥の地、豊中から疑惑追及の議席を勝ち取り、安倍政権と松井維新府政に審判を」と訴え。医療費助成制度の改悪や「チャレンジテスト」の押し付けなど、弱者いじめと教育破壊の維新政治と対決し、松井府政が狙うカジノ誘致に断固反対を掲げました。

 山本氏が立候補を表明したのは投票日の約1カ月前でしたが、森友疑惑の真相究明、安倍政権への審判と維新政治の転換へ市民と野党の共闘が、かつてなく大きく広がりました。事務所開きには社民党、自由党、新社会党の代表や「森友学園問題を考える会」のメンバーで無所属の木村真市議らが勢揃いして山本氏への期待を表明。告示後も共同の街頭演説などが行われました。

 4月22日深夜、開票結果を受けて豊中市内の事務所であいさつした山本氏は、選挙戦の中で共同や期待が大きく広がっていくのを実感したと強調。この力をさらに強め、来年4月の統一地方選での必勝へ頑張りたいと語りました。

府議補選開票結果(被選挙数2―候補者数3)
当 植田正裕 55 大維新
 43890
当 中井源樹 44 自新
 43018
  山本一徳 33 共新
 27253

豊中地区が声明を発表

 日本共産党豊中地区委員会は、府議補選の結果を受けて声明を発表しました。

 声明では、広範な支援への感謝を述べた上で、「総選挙で実現しなかった野党共闘の候補者を日本共産党公認で実現」したとし、「選挙を通じて結びついた新しい市民と野党、運動団体との共闘を来年の本選に向けてさらに強く大きくし、必ず議席を勝ち取る」とともに、来年の府議・市議選での全員当選、参院選勝利を目指し全力を挙げると決意を述べています。

 

(大阪民主新報、2018年4月29日・5月6日合併号より)

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