2018年05月25日
宮本岳志の国会レポート
前代未聞の虚偽答弁、真相解明を
5月21日、愛媛県は参議院予算委員会の国政調査権に基づく調査要求に対して文書を提出しました。
この文書の中には、安倍総理の国会答弁を覆す数々の事実がしるされています。とりわけ「獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者との打合わせ会等について」と題した文書には、2015年3月3日、加計学園関係者と愛媛県が行った「打合わせ会」で、加計学園からの報告として、同年2月25日に加計孝太郎理事長が首相と面談し、「理事長から、獣医師養成系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは『そういう新しい獣医大学の考えはいいね』とのコメントあり」と書かれています。
首相はこれまで国会で、加計氏が「私の地位を利用して何かをなし遂げようとしたことは一度もなく、獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」と語ってきました。また、加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは昨年1月20日だと答弁してきたのです。先日の衆議院予算委員会でも、わが党の宮本徹議員に、「獣医学部のお話をしたことはないということは何回も申し上げている」と繰り返しました。ならば何回も嘘をつき続けてきたということではありませんか。
首相による国会と国民を欺く虚偽答弁など前代未聞。真相解明のためには、加計孝太郎氏、柳瀬元首相秘書官の証人喚問と、中村愛媛県知事の参考人招致は絶対に避けて通れません。(みやもと・たけし 日本共産党衆院議員 毎月第4週に掲載)
(大阪民主新報、2018年5月27日号より)