おおさかナウ

2018年07月14日

農産物被害も深刻 西日本豪雨
たつみ参院議員が能勢町で調査

堤防が決壊した田尻川(左側)と浸水したビニールハウスなど農地を視察する、たつみ、中西の各氏=10日、能勢町内

堤防が決壊した田尻川(左側)と浸水したビニールハウスなど農地を視察する、たつみ、中西の各氏=10日、能勢町内

 西日本の広範囲に被害が拡大した記録的な豪雨災害で、日本共産党のたつみコータロー参院議員は10日、能勢町に入り、中西顕治町議とともに国道173号線崩落現場や堤防決壊による農業被害を調査しました。(3面に関連記事)

 能勢町では、5日午前零時から7日午後4時までの総降雨量が467㍉㍍と7月の観測史上最大を記録。土砂災害の恐れがあるとし町内全域に避難勧告が出されました。

 同町天王~山辺間の国道173号線は、道路路面が30㍍にわたり崩落し、完全に遮断されています。城山台や宿野でも土砂崩れが発生し、町内各地で崖崩れや道路冠水、床上浸水など被害が拡大しました。

 同町上田尻地区では田尻川の堤防が一部決壊し、広範囲に田畑が浸水。農家の吉村次郎さん(40)はビニールハウス7棟が浸水被害に遭いました。「大切に育てたトマトが全滅して本当に悔しい。最盛期を迎えるタイミングでの被害で、今シーズンの出荷は絶望的。出荷損害は補償対象にならず、ビニールハウスも支払いが残っているが、別の場所へ移転させなければならない」と厳しい現状を打ち明けました。

 調査を終えてたつみ議員は、「1日も早い災害復旧と被害補償の充実、被災者支援へ全力を尽くしたい」と語りました。

 調査には、農民運動全国連合会の湯川喜朗事務局長も同行しました。


(大阪民主新報、2018年7月15日号より)

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