2018年11月04日
箕面市教育委員会
情報源提供せよと市議に迫る
共産党市議団「謝罪・撤回を」
箕面市議会の一般質問で、大阪府のチャレンジテストの問題を取り上げた日本共産党の村川真実市議が匿名の教員の声を紹介したことに対し、市教育委員会教育監が教員の名前や学校名を聞き出そうとしていた問題で、党市議団は10月24日、市教育長に抗議、謝罪と撤回を求めて申し入れました。申し入れに対し藤迫稔教育長は、「おかしいことをしたとは思っていない」と述べて謝罪・撤回を拒否しました。
藤迫教育長〝おかしいと思わない〟
チャレンジテストへの声を
村川議員は10月5日に行ったチャレンジテストについての一般質問で、現場教員の声として「授業態度や提出物への頑張りなどが全く反映できないのはつらい」などを紹介し、「先生の声、どのように届いていますか」と質問しました。
市議団によると、6日後の11日、石橋充久教育監が党議員団控え室を訪ね、教員の名前を執拗に聞き出そうとしました。拒否すると、「議会で発言したことに責任を持て」と声を荒らげました。
〝理解の是正〟をさせるため
15日、市議団が藤迫稔教育長に事実確認を行ったところ、教育長は、学校教育監に学校名と教員名を聞くように指示したのは自分だと述べ、「その先生のチャレンジテストについての理解を是正しなければならないから」と述べました。
議員の権能と職責を侵害
教職員の信条の自由抑圧
市議団は抗議文で、村川議員に対する情報源聞き出しは重大な問題を持っているとし、①議員の権能と職責を不当に侵害するもの、②教職員の信条や価値観の自由を抑圧するものと指摘。「地方自治法に定める議員の発言の自由を抑圧し、憲法に定めた思想信条の自由を抑圧するおそれがある教育庁の情報源聞き出し行為に対して、謝罪と撤回を求める」としています。
(大阪民主新報、2018年11月4日号より)