2019年01月27日
データで見る維新の10年
③中小企業数の減少目立つ大阪
大阪経済の主役である中小企業数の変化をみると、大阪府は他の大都市と比べ減少率が高く、規模の小さい企業や個人事業で、廃業が進んでいることがわかります。
近畿経済産業局の調べでは、大阪府の企業総数は、2012年から2016年の4年間で2万7千社、9・2%減少しています。関西企業全体での減少数5万4千社のうち、大阪は5割に達しています。
東京、大阪、愛知の3大都市で比較すると、東京都の減少は2万9千社(―6・5%)、愛知県は1万5千社(―6・8%)で、大阪の落ち込みが大きいことが分かります。
なかでも小規模事業(常用雇用者19人以下、個人事業主を含む)の企業数の落ち込みが一番激しいのが大阪です。2012年~16年で、大阪府では2万8千社、10・1%減少。東京、愛知と比較して、2ケタ落ち込んでいるのは大阪だけ(表・グラフ)。なかでも個人事業主の減少数が2万社(―11・8%)と高く、廃業が進んでいることが見てとれます。
中規模企業(常用雇用者20~299人)は、3大都市では全体として増えています。東京都は2千社(+6・9%)、愛知は800社(+5・7%)増えていますが、大阪の増加は600社(+3・1%)。増加率でも伸び悩んでいます。