2014年10月05日
学ぶ権利奪わせない
募集停止の府立2校 卒業生ら守る会結成
府教委が16年度入試から募集停止する案を発表している府立池田北・咲洲の両高校で保護者や卒業生、地域住民らが「守る会」を結成しました。9月23日に咲洲高校を守る会が大阪市住之江区内で結成総会を開きました。卒業生が「中学で不登校だったが、先生が家まで来て話を聞いてくれて学校に足が向くようになった。いまの私があるのは咲洲高校に行ったからだ。(つぶされるのを)黙って見ているだけはいやだ」と訴えました。
府高教の志摩毅委員長は、2校の募集停止案の背景に、教育関連予算を削って大型開発などにつぎ込む府の計画があると述べました。また「全日制高校への進学を希望しながら定時制や通信制に行かざるを得ない子どもが増えている」と紹介し、「定員を割って不合格者が出なくてもいい。学べる学校があるということが大事だ」と強調しました。
守る会会長の谷田香奈さんは「一人一人の能力を伸ばしてくれる学校だ」と紹介し、「これから受験する子や生まれてくる子たちの学ぶ権利を奪いたくない」と訴えました。
府教委は両校の募集停止案を9月3日に発表。募集定員割れが4年間続いていることなどを理由としました。府民からの意見や府議会での議論を踏まえ、11月に本格決定するとしています。
(2014年10月5日付「大阪民主新報」より)