参院選、青年学生の願い、
模索にかみ合う党の政策、
民青同盟の魅力
日本共産党阪南地区委員会では、民青同盟とともに大学前宣伝やつどいなどに旺盛に進めています。取り組みについて、同地区青年学生部長の長野真美さんの寄稿を紹介します。
日本共産党阪南地区委員会青年学生部長 長野真美
日本共産党第6回中央委員会総会では、「希望を語り、若者の心にも響く訴えを」「民青同盟と力を合わせてたたかい、民青同盟を大きくする選挙にする」ということが呼び掛けられました。この間、党と民青と力を合わせて大学前宣伝やつどい、若者憲法集会への取り組んできました。
「希望を語る」という点では、「暮らしに希望を―3つの提案」が青年学生の切実な願い、模索にかみあって、党の魅力が伝わる手応えがあります。
地区青学部、民青と地域支部、行政区委員会で協力して、5つの大学の学生に向けて「その願い、選挙で実現しよう!大阪青年要求アンケート」対話宣伝を行い、117人の学生と対話しました。
次から次へと弾む対話
3つの大学のあるJR熊取駅前では、中学生が「丸山穂高さんは、普通にやめたほうがいいやつですよね」「憲法変えようとしてて危ない。戦争は嫌だから変えんといてほしい」など言っていました。高1の女の子に民青を紹介すると、「こういうの参加しなあかんと思ってる。知らんままに選挙とか言ったら怖い。デモとかも大事ですよね」と盛り上がりました。子育て中の27歳の女性は「子ども支援してほしい」と。「共産党は保育士の待遇改善・認可保育園の増設やろう言うてんねん。たつみコータローさん応援してな」「分かった応援する」となりました。
和泉市内の大学には、宮本岳志前衆院議員も駆け付け、学費値下げと給付型奨学金の拡充の展望、選挙で実現しようと訴えました。シールボードに次々足を止めてくれて対話が弾み、多くの学生が高学費と奨学金の返済に負担と不安を感じていること、将来の働き方が心配だと話しました。
財源示すと顔が変わり
消費税増税や9条改憲にも「嫌です」の声が多く、「学費下げてほしいけど、そこに税金使ったら他に支障でないですか?」と聞いた学生に、7・5兆円の財源のこと、学費も含めた暮らし応援で消費税減税と同じ経済効果があることを話すと顔がぱっと変わって、「そういう話を大学に来て授業でやってくださいよ!」と言っていました。小さい子を連れた女性も「せめて私立大学の学費を国立大並みにしてほしい。頑張ってください!」と。
福祉を学んでいる学生は、「日本は高齢化し、若者が支えていかなあかんのに、若者が労働で苦しめられている現状がやばい。福祉労働者の待遇改善してほしい」と話していました。全項目にシールを貼った高校3年生は、「辺野古の基地とか、憲法を変えようとしてるとか怖い。憲法9条は守りたい。安倍さんは変なうそばっかりついている。やめてほしい。18歳になったのでたつみさん入れます」。
対話宣伝の初参加者は、「こんなに若い人が政治のことを考えてるとは思わなかったし、話もすごくかみあってびっくりしたし、嬉しかった」と話していました。
ビラを大事にたたんで
貝塚市内の大学では、「片親なんで学費は全額奨学金で払って、4年間で700万の借金になる」と。ビラを見せながら学費半額から無償化、給付制奨学金拡充と財源について紹介し、参院選で実現するチャンスだと話すと、「やってほしい!勉強とバイトで忙しくてニュースも見ないし、知らせてくれてありがとうございます」とビラを大事にたたんで手帳にはさんで持って帰ってくれました。
最初は興味なさそうだった男子3人組は、「国の責任で給料5万円上げようって言ってんねん。今、低すぎるやろ」と話すと、「めっちゃいいですやん。ビラください」と。知らせ対話することが求められていると痛感しました。
青年・学生の実態・願い、変革のエネルギーを集め、社会を変える力にできる民青の役割の大きさを実感しています。
2014年から始まった若者憲法集会を節にした運動が、青年の中で「9条改憲NO」の世論を広げてきたこと、「時給1500円」「学費値下げ」などの青年の要求が野党の「共通政策」にしっかり位置付けられてきたことが大きな確信になりました。
民青は日本社会の希望
民青が青年の要求を掲げて選挙をたたかうことが、日本社会にとって希望です。参院選で青年の前に民青が現れて「社会は変えられる。一緒に選挙であなたの願いを実現しよう」と励ますことが待たれています。民青と一緒にダイナミックに打って出て、選挙の中で思い切って加盟を呼び掛けることにも挑戦したいと思います。
阪南地区では6月、学生対象の「宮本たけしさんに何でも聞いてみよう」カフェのつどい、「泉州若者憲法集会&デモ」、青年キャラバン宣伝カー、高校大学前宣伝、お帰りなさい宣伝などに取り組みます。
世界では、学費値下げ、最賃を引き上げるなどを掲げる運動の先頭に学生、青年が立っています。日本では、自民党政治によって苦しめられ、「どうしたらいいのか」「本当に変わるのか」と模索する青年が展望を探し求めています。「#MeToo」運動や辺野古埋め立て強行への怒りなど、他者の苦しみや社会のあり方にも目を向ける青年が広がり、政治との関わり方を問い直しています。自分の1票を誰に託すのか真剣に考え、18歳選挙権の下で「ちゃんと考えたい」という願いは強まっています。
青年と共に希望の選挙
安倍政権への不満・不安や「何とかしたい」思い・実態が政治を変える展望と結び付けば、青年の中で激変を起こし、世界で起こっているような流れをつくる可能性があると思います。
「共産党を躍進させ、コータローさんを勝利させて、野党連合政権で青年の要求が実現される新しい政治を切り開こう」とダイナミックに呼び掛け、青年たちとともに、歴史的な参院選を希望の持てる方向へ変える選挙にしていくために、頑張りたいと思います。(ながの・まみ)
(大阪民主新報、2019年6月23日号より)