当たり前の人権を実現する社会へ
LGBT問題 森田晃一堺市議が訴え
日本共産党府女性児童部と大阪女性後援会が6日、大阪市天王寺区内で行った「#JCP with You 宣伝」で、同党の森田晃一堺市議が、堺市でことし4月からスタートした「パートナーシップ制度」に触れつつ、LBGT(性的少数者)の人権保障問題で訴えました。要旨を紹介します。
毎回の議会で質問し続けた
私は堺市議1期目の時から、LGBTの人権保障の問題について、毎回の議会で質問してきました。ようやく堺市でも、4月から「パートナーシップ宣誓制度」が実施され、同性愛者の方でも、申請すれば市営住宅に入れます。携帯電話の家族割も、証明書があれば受けやすくなりました。
私もこの制度をつくるために力を注いできましたが、本来なら、このような人権保障は、なされていて当たり前です。いま多くの自治体で、同性パートナーシップ制度が実施されるようになってきましたが、一緒に住む権利を獲得できるのは、多くはその自治体の公営住宅。民間のマンションに一緒に住もうと思えば、「ルームシェアをしている友達だ」と偽らなければなりません。
愛し合うのは正直な気持ち
人と人とが愛し合うとは、どういうことでしょう。参院大阪選挙区候補のたつみコータローさんは「人を愛する、好きになるという気持ちは、とても柔らかい部分だ」と言いました。もう一つ付け加えるならば、私は人を好きになる気持ちは、本当に正直な気持ちだと思います。
私は、LGBTの当事者の皆さんからこう問われました。「好きな人と一緒に住みたい、本当にそれだけのことが認められていない。こんなことおかしくないですか」。私は「その通りです」と答えました。
いまSOGI(ソジ=性的指向・性自任)志向は、誰一人として同じではなく、多様です。この当たり前の人権を、この社会で実現させていかなければなりません。
心に寄り添い解決する政党
日本記者クラブの党首討論(3日)で、LGBTの方々に対して法的な権利を保障するかどうかという質問に、「ノー」の姿勢で手を上げなかったのが、自民党と公明党。その自民党と公明党がいま、国会では多くの議席を占めている状況を、参院選で変えていきましょう。
私は同性愛者でも、トランスジェンダーでもありません。私が市議会でLGBTの問題で質問するとき、当事者の皆さんから「なぜ森田さんは当事者ではないのに、この問題を取り上げてくれるのですか」と数多く質問されました。
私はいつもこう答えます。
「人権問題はLGBT以外にもたくさんあります。貧しい年金の問題しかり、高い学費の問題しかり。日本共産党は当事者でなくても、そこに困難があれば耳を傾け、心に寄り添い、解決していく政党だからです」
(大阪民主新報、2019年7月21日号より)