2019年08月11日
投票したのに「山下票(参院選比例票)ゼロ」
私の票はどこへいった
堺市美原区 投票者が選管に解明要求
7月21日に投開票された参院選比例代表の開票結果で、堺市選挙管理委員会が、日本共産党の山下芳生氏の得票を美原区で「0」と発表した問題で、山下氏に投票した住民が8月5日、市選管を訪れ、ミスの全容解明などを求めました。
選管を訪れたのは、同区在住の山口義弘さん(74)ら4人の住民と、日本共産党の石本京子市議団長、田中浩美・党堺地区委員長。市選管側からは、長田純一市事務局長らが対応しました。
山口さんらによると、山下票が0になっていることについて同区選管に問い合わせたところ、「開票したものは法律にのっとり、開票立会人が最終票を確認した上で梱包した」と説明。開封するには裁判を起こさなければならないと言われました。
住民が聞いた開票立会人の話では、当日、係員が票の束を見せながら立会人の前を通り、立会人が点検・確認できたのは無効票などでした。
区選管はミスの可能性を認めていますが、5日の申し入れで市選管は、「ミスがあったという認識はない」と強弁。山口さんらが、「入れた本人がここに来て言っている」とただすと、「ゼロ票は不自然な数字かも分からないが、正式な書類として美原から受け取った」と述べました。
石本市議は、「選管としての信頼・権威がなくなるゆゆしき問題」と指摘し、田中委員長も「選管のミスでなければ不正事件になる。政党としては見過ごすわけにはいかない」と語りました。
住民側は、今回のミスの全容解明と、正確な作業実現へ開票作業の見直しを要請しました。
公選法では、再調査を求める裁判ができるのは、落選した候補者や政党のみになっていることから、国に対して公選法の改善を要請することも求めました。
(大阪民主新報、2019年8月11日・18日合併号より)