おおさかナウ

2019年09月01日

子ども医療費助成
河南町 22歳まで拡充
府内初〝人口減に歯止めを〟

 河南町(武田勝玄町長)が子ども医療費助成制度の対象年齢を22歳まで拡充します。学生以外も含めた22歳までの拡充は全国初。10月1日から実施します。

 これまで同町では中学生までを助成対象としていました。町の人口減を食い止めるために、町内に大阪学芸大学があることから、町長が「22歳までの学生」を助成対象に拡充を提案。予算特別委員会での審議の結果、「22歳までの住民すべて」を対象にすることになりました。6月の本会議で日本共産党、公明党などの賛成多数で決まりました。
 町内の高校生相当人口は約450人、大学生相当人口は740人。2019年度予算で計上された事業費は5233万円。拡充にかかる費用は719万円です。
 府外では北海道南富良野町が2011年度から、所得制限なしで22歳まで拡充していますが、「就学中」に限っています。
 子ども医療費助成制度は、堺市が今年4月から通院・入院共に高校卒業までに拡充。八尾市も来年1月から高校卒業まで助成します。
 8月末時点で高校卒業までの助成を実施している府内自治体は大阪市、堺、寝屋川、箕面、門真、摂津の6市と、豊能、能勢、田尻、岬の4町の10市町。豊能町は所得制限があります。
 通院・入院とも中学卒業までの助成実施は27市5町。島本町は入院は中学校卒業まで助成しますが、通院は小学校卒業までにとどまっています。

子ども医療費助成の状況

自治体名所得制限備考
大阪市一部なし(※1)
堺市なし(※2)
寝屋川市なし 
箕面市なし 
門真市なし 
摂津市なし 
豊能町あり 
能勢町なし 
田尻町なし 
岬町なし 
岸和田市なし 
豊中市なし 
池田市なし 
吹田市なし 
泉大津市なし 
高槻市なし 
貝塚市なし 
守口市なし 
枚方市なし 
茨木市なし 
八尾市なし(※3)
泉佐野市なし 
富田林市なし 
河内長野市なし 
松原市なし 
大東市なし 
和泉市なし 
柏原市なし 
羽曳野市なし 
高石市なし 
藤井寺市なし 
東大阪市なし 
泉南市なし 
四條畷市なし 
交野市なし 
大阪狭山市なし 
阪南市なし 
忠岡町なし 
熊取町なし 
太子町なし 
河南町なし(※4)
千早赤阪村なし 
島本町なし(※5)

2019年8月末現在。大阪府の資料を基に作成。(※1)小学卒業年度末までは所得制限なし。(※2)19年4月から18歳まで拡充。(※3)20年1月から18歳まで拡充。(※4)19年10月から22歳まで拡充。(※5)通院は小学校卒業年度まで。

(大阪民主新報、2019年9月1日号より)

月別アーカイブ