2019年09月09日
大阪府中学生「チャレンジテスト」の「見直し」について
日本共産党大阪府委員会文教委員会責任者 小林裕和
一、維新府政は、大阪府中学生「チャレンジテスト」を来年度から見直すことを明らかにしましたが、子どものテスト結果を高校入試の内申点に反映させる方針は変えていません。そして、テスト結果を、学校ごとの内申点の平均に反映させるこれまでの中学3年生の方式を、全学年に広げます。
これにより学校間の格差が如実に表れ、子どもに強いストレスをあたえ、成長・発達に否定的な影響をおよぼすことが懸念されます。
同時に、“一回のテストで内申点が変更させられるのはおかしい”という子どもと保護者の声が上がるなか、これまで行ってきたテスト結果を子どもの内申点に直接的に反映させる中学1・2年生の方式をやめることは、当然の対応です。
一、そもそも行政調査であるテスト結果を子どもの成績評価(内申点)に反映させることは、憲法違反の「禁じ手」です。
いま、大阪府の教育行政がやるべきは、府民の教育要求にこたえて35人学級を小中学校全学年に広げるなど教育条件の整備・拡充です。
日本共産党は引き続き、府民・学校関係者と共同し、チャレンジテスト結果を高校入試の内申点に反映させる方針の撤回と、同テストの廃止を求めて取り組みを強めます。