さよなら安倍政権
市民の新しい政治を
「堺からのアピール」新春シンポ開く
「さよなら安倍政権 市民の新しい政治の実現を」と、市民と野党の共闘を進める「堺からのアピール」が5日、堺市北区内で新春シンポジウムを開き、160人が参加しました。日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党の代表が、安倍政権に代わる新しい政治をどうつくるかについて、参加者と共に語り合いました。
話をすることで今後のつながり
子どもたちの未来を考えるママの会@南大阪の浜埜千晶さん(堺からのアピール発起人)が開会あいさつ。2019年の堺市長選や参院選を振り返りながら、「私の願いはただ一つ。子どもたちが大人になったときに、自分らしく生きることができる世の中にしたい。(野党各党の代表が)向かい合って話をすることで、今後のつながりになると願っています」と語りました。
パネル討論は、「堺からのアピール」発起人の一人で落語家の笑福亭竹林さんが進行し、日本共産党の宮本岳志前衆院議員、立憲民主党府連代表代行の森山浩行衆院議員、社民党府連の長崎由美子代表が語り合いました。
希望ある選択肢示すことが課題
宮本氏は、昨年の衆院大阪12区補選に職を辞して立候補してたたかったことが、野党共闘を本格的に選挙で組み上げる契機となったと指摘。「希望ある政権の選択肢をはっきりと示せるかどうかが今年の課題だ」と力を込めました。
森山氏は、野党が「桜を見る会」やカジノ疑惑で追及本部をつくり、みんなで経験や力を集めることが次の政権を担うことにつながると強調。「“身の丈に合った受験をしろ”と言うような政府は絶対に許せない」と語りました。
「野党共闘で、うそを許さない」と抱負を語った長崎氏。野党各党が政党として頑張ってきたことを大切にしつつ、市民の願いに応えていくことが大切だとし、「大阪でも総がかり行動で信頼をつくってきた財産をぜひ生かしていきたい」と話しました。
市民の意見聞き政策を練り上げ
「桜を見る会」の疑惑について、森山氏は安倍首相自身が政治資金規正法違反と公職選挙法違反に問われることが最大の焦点だと強調しました。宮本氏は昨年の「桜を見る会」が衆院12区補選や統一地方選のさなかに行われたことから、「普通の年以上に罪深い買収・供応だった」と批判。長崎氏は前夜祭の会場だったホテルニューオータニが見積書すら出さないのは異常だとし、「庶民の怒りと直結させて問題にしていきたい」と語りました。
会場からは「大企業の貯め込み(内部留保)を国民に還元し、社会的弱者を救えないか。野党が共闘を強め、政策的にも打ち出してほしい」などの要望も出されました。
宮本氏は「立憲主義を取り戻し平和を守る」「格差を是正し暮らし第一の経済政策に」「多様な生き方が尊重される当たり前の政治」という3つの方向性で野党が一致できれば素晴らしいビジョンを示せると強調しました。
森山氏は「市民の皆さんから意見をいただき、胸を張って訴えていける政策を一緒に練り上げたい」と発言。
長崎氏は「野党共闘は、単なる政党の数合わせではなく、希望のある形でつくらなければ。人間的に信頼し、出会って話していくことが欠かせない」と述べました。
(大阪民主新報、2020年1月12日号より)