政令市の力生かし希望ある大阪市へ
3月13日告示・22日投票 中央区大阪市議再選挙
日本共産党 小川陽太前市議を擁立
大阪維新の会に所属していた大阪市議の不破忠幸被告=中央区選出=による公選法違反(買収)の有罪判決が確定し、当選が無効となって失職したことに伴う中央区の大阪市議再選挙(被選挙数1)が3月13日告示、22日投開票で行われます。日本共産党府委員会と大阪中央地区委員会は17日、大阪市役所内で記者会見し、同選挙に前市議の小川陽太氏(42)を擁立し、必勝を期してたたかうと発表しました。(2面に小川氏の略歴)
維新政治の転換へ
必勝期したたかう――柳利昭府委員長
記者会見には小川氏、柳利昭府委員長、大阪中央地区の伊藤仁裕委員長、山中智子大阪市議団長が出席。柳氏は、今回の再選挙では不破被告を公認した大阪維新の会そのものの責任も厳しく問われると述べました。
安倍政権による消費税増税などで市民の暮らしが厳しくなる中、本来は暮らしを守る「防波堤」となるべき大阪市が、全国の政令市で一番高い介護保険料であることなど、市民の暮らしを脅かしていると指摘しました。
一方で維新市政は、カジノ誘致や大阪市そのものをなくす「大阪都」構想の住民投票に突き進んでいると批判。「維新政治を転換し、市民の願いに応えた希望ある方向を切り開く選挙にしたい」と表明しました。
柳氏は、小川氏は平野区選出の大阪市議として2期8年の試されずみの政治家で、子育て世代の代表として市民の願いを市政に届ける先頭に立ってきたと紹介。市民と野党の共闘を軸に安倍政権も維新政治も転換するたたかいを進める日本共産党として、再選挙でも野党に応援を呼び掛けると共に、「大阪市をなくしてはならない」と考える多くの市民と手をつなぎ、必勝を期してたたかうと語りました。
岐路に立つ大阪市
希望語り勝ち抜く――小川氏が決意表明
小川氏は、平野区で維新市政によるバス路線削減や公立幼稚園・保育所の民営化などとたたかってきたと振り返ると同時に、中央区でも切実な願いが渦巻いていると強調。小学校の教室不足解消や学童保育の新増設、松屋町筋のバス路線の復活など、政令市である大阪市の力を市民のためにしっかり生かす市政への転換を目指すと語りました。
住民の願い実現や暮らしの安心をつくることを妨げているのが維新市政で、カジノ誘致や湾岸部の巨大開発、大阪市を廃止する議論に明け暮れ、切実な声に耳を傾けていないと批判。「政治の流れを変える選挙にしようと呼び掛け、何としても必ず勝ち抜きたい。これまで一緒にたたかってきた平野区の仲間、そして市民にとっても必要なたたかいだ」と決意を語りました。
さらに小川氏は、「大阪市を廃止していいのかどうか、いま大阪は岐路にある」と強調しました。大阪市の廃止・分割に不安を抱き、反対する多くの人々の声をぶれずに議会に届ける受け皿になると同時に、「希望を語りたい」ときっぱり。政令市・大阪市だからこそ、子育て環境の充実や安心して暮らせる街をつくれると訴え抜き、必ず勝利したいと決意を語りました。
小川陽太氏の略歴
元大阪維新の会市議が公選法違反(買収)で当選無効となり、失職したことに伴う大阪市議中央区再選挙(3月13日告示、22日投開票、被選挙数1)で、日本共産党府委員会と大阪中央地区委員会が17日に擁立を発表した小川陽太氏の略歴は次の通りです。
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小川陽太(42)新
近畿大学卒業。平野民主商工会事務局員。2011年大阪市議会議員に初当選、市議2期8年。市議会都市経済委員、市政改革特別委員など歴任。
(大阪民主新報、2020年2月23日号より)