日本共産党を丸ごと知って
辰巳前参院議員と「隠れ共産党宣言」の小松氏が「ナマトーク」
〝国民に寄り添う党〟辰巳氏
〝清らかな水を共に〟小松氏
共産党豊中地区・後援会が「新春のつどい」
府内各地で日本共産党と後援会の新春の集いが開かれています。同党豊中地区委員会・後援会は1日、豊中市内で「ナマ(生)トーク 2020年新春 まるごと共産党」を開催。「隠れ共産党宣言」(新日本出版社)の出版に続き“入党宣言”した岡山大学名誉教授の小松泰信さんが駆け付け、辰巳孝太郎前参院議員と語り合いました。
党名変えた方がいいのでは?
辰巳「資本主義に代わる選択肢」
小松「残りの人生で背負いたい」
「ナマトーク」は山本一徳・豊中市府政対策委員長の司会で進行。辰巳、山本両氏は、日本共産党が1月に開いた第28回党大会に代議員として出席、小松氏はゲストとして参加し、あいさつしています。最初に辰巳、小松両氏が日本共産党への“よくある質問”に2人が答えました。
「共産党はいいことを言うが、名前を変えた方がいいのではないか」という問いに、辰巳氏は、米国でも今、若者たちを中心に、資本主義に代わる選択肢として「社会主義」が復権しているとし、「『日本共産党』という名前が次の社会を模索する人たちの気持ちに合致していく日が近いうちに来る」「『共産党』は、かつての戦争に唯一反対した政党の名前であり、ブランドだ」と語りました。
昨年8月に入党した小松氏は、「名前の重さを自覚して入ったし、残りの人生で背負って行きたい」と切り出し、「もし変えても、『元の共産党の人たち』といつまでも言われるはず。堂々とやっていけばいいと思う」と強調。辰巳氏は、昨年の臨時国会で質問した立憲民主党議員に安倍晋三首相が「共産党だ」と野次ったことに、ツイッター上で共産党員でない人々から「共産党は私だ」「共産党でなぜ悪い」の声が広がったとし、「『共産党』がブランドになる日がそこまで来ている」と話しました。
政党助成金は受け取ったら?
辰巳「筋通して受け取りを拒否」
小松「『しんぶん赤旗』増やそう」
「共産党は政党助成金を受け取ったらどうか」という問いに辰巳氏は、政党助成金は憲法違反の制度で日本共産党は一貫して受け取りを拒否しているとし、「これだけ不誠実な政治が続く中で、一つくらい、筋を通す政党があってもいいのではないですか」と語りました。
小松氏が「ここまできたら受け取れませんよね。もらわなくてもいい方法を考えましょう」と語ると会場は大爆笑。日本共産党の収入の多くは「しんぶん赤旗」に基づいているとし、「私も増やさなければ」と抱負を語りました。
ジェンダー平等
辰巳「男女同権を掲げてきた党」
小松「基本的人権守られてこそ」
第28回党大会での改定で綱領に明記された「ジェンダー平等」も話題に。小松氏は、資本主義社会でも世界共通の課題で、一人一人の基本的人権が守られることだと指摘。辰巳氏は刑法の性犯罪規定の問題を取り上げた自らの国会論戦や、性犯罪の根絶を訴えるフラワーデモに参加した経験に触れつつ、「ジェンダー平等とは個人の尊厳の問題。党創立以来、男女同権を掲げてきた党だからこそ」と語りました。
「桜を見る会」の私物化疑惑について辰巳氏は、「(将棋でいえば)もう完全に詰んでいる」と強調。安倍首相主催の公的行事に自らの後援会や、反社会的勢力やマルチ商法の元会長まで招待し、税金で接待したことだけで「アウトだ」ときっぱり語りました。
「野党共闘で安倍政権を倒すことは将来の問題ではない」と辰巳氏。野党は共同で保育士の処遇改善や原発ゼロ実現など31の法案を国会に出しており、政権交代すればこれらが通る条件が生まれるとし、「私たちはすごいことをやろうとしている。それが目の前に来ていることが国民に伝われば政治は、本当に変えられる。その実感を込めて共闘を語ろう」と述べると、小松氏も「野党共闘!、本当に分かりやすい」と応じました。
日本共産党へ入党を
辰巳「国民を絶対裏切らない党」
小松「入党してさっぱり爽やか」
辰巳氏は、昨年の参院選で「たつみ応援チーム」で活動したメンバーが入党したことを紹介しました。人権問題に関心のある女性は、「徴用工問題で自分が納得できる声明を党として出してくれたことに感銘した」「一歩引いて共産党を応援してきたが、私も中に入ってやるべきだ。今しかない」と決意したといいます。
辰巳氏は「共産党はとことん国民に寄り添い、裏切らない党。子どもたちの未来のために、本当に社会を変えたいと思う方が、共産党に入れば絶対に後悔しません」と語りました。
小松さんは、学生時代の体験から、日本共産党や民青同盟とは「距離を置いて」いました。国政選挙で日本共産党に投票するようになったのは、同党が国の産業政策の中で農業を基幹部門と位置付け、政策を発展させているから。
「党に入ってさっぱり爽やか、何の後悔もありません」と小松氏。画家のピカソ(1881~1973年)が63歳でフランス共産党に入党した時、「清らかな泉にたどり着いた」と語ったことを紹介し、「私もそういう心境。入党を悩んでいる方も、その清らかな水を一緒に飲もうではありませんか」と呼び掛けました。
(大阪民主新報、2020年2月9日号より)