大阪市議中央区再選挙(22日投開票)
今こそ政令市・大阪市の力が必要
共産・小川陽太氏が必勝へ全力
元維新議員が公選法違反(買収)で当選無効・失職したことに伴う中央区の大阪市議再選挙(被選挙数1)が13日告示、22日投開票で行われます。選挙戦は日本共産党前大阪市議の小川陽太氏(42)の他、維新の新人で元国会議員秘書の塩中一成氏(48)、自民党公認で元市議の権世幸蔵氏(62)の3氏の争いに。日本共産党と小川氏は他陣営に主な争点で公開討論を呼び掛けるなど、論戦をリード。歴史的勝利へ全力を挙げています。
「都」構想・カジノにノーを
中央区の声を出発点に奮闘
小川氏は市議として2期8年、豊かな実績を持つ、試され済みの政治家。「政治の力は、暮らしや営業が大変な人にこそ使うべき。今こそ政令市である大阪の力が必要」と訴えています。
新型コロナウイルス感染への緊急対策、暮らしへの応援、災害に強い街づくり、中小企業支援、中央区で深刻な小学校の教室不足の解消をはじめ、安心できる子育て環境づくりが求められていると訴えます。
区民の切実な願いを基にした「陽太ビジョン」では、「いきいき放課後事業」の充実や学童保育への補助金増、松屋町筋バス路線の復活や高すぎる国民健康保険料・介護保険料の引き下げなどを挙げています。
権限と財源を市民のために
小川氏は、いわゆる「大阪都」構想は大阪市を廃止して、権限や財源を府に奪うもので、「特別区」では大阪市が実施してきた「敬老パス」や「18歳までの子ども医療費助成」を維持できる保証はないと強調。「大阪市をなくすのではなく、政令市の権限と財源を市民のために生かす政治への転換を」と訴えています。
安倍政権と自公与党、維新が狙うカジノ誘致には、どの世論調査でも反対が多数。カジノ汚職では自民党衆院議員が逮捕され、維新の衆院議員も中国企業から100万円を受け取っていたことを認めました。
小川氏は、カジノの標的は大阪周辺の一般市民で、商店街や飲食店で使うお金が吸い上げられて、ギャンブル依存症も増えるとし、「『大阪経済の起爆剤』どころか、マイナスにしかならない。『カジノあかん』の声をまっすぐ市議会に届けます」と訴えています。
市民の声をぶれずに届けて
国政では、「桜を見る会」で「自公維VS野党共闘・共産党」、大阪市政では「都」構想とカジノをめぐり「維公VS共産党・野党共闘」の対決構図が鮮明に。小川氏の事務所開きに、立憲民主党府連の村上賀厚副代表(第1区総支部長)が駆け付け、平松邦夫元大阪市長も応援に乗り出しています。
日本共産党は国会論戦で安倍政権を追い詰めるとともに、希望ある政治の方向を提案し、信頼を集めています。大阪市政では「都」構想にも住民投票にも反対を貫いて奮闘。小川氏は「中央区の皆さんの声をぶれずに議会に必ず届けます。『まっとうな政治を』という願いを託して下さい」と力強く訴えています。
(大阪民主新報、2020年3月15日号より)