2020年04月26日
清水忠史の国会レポート
今こそ政権合意を確かなものに
マスク2枚と30万円給付金、星野源さんとのコラボ動画。安倍首相に対する「不評3点セット」と言われています。新型コロナ感染拡大防止のために、確かにマスクは必要ですが、多くの医療機関で医師や看護師が自らウイルスに罹患する危険性を顧みず、懸命に診察・治療活動を行い、重篤患者用のベッド確保に多くの費用がかかっていること等を考えれば、配送料を含め466億円もの経費がかかるマスクより、医療機関に回してほしいと考えるのは当然かもしれません。
日本共産党は、電話による診療とPCR検査センターでの抗体検査を求めてきました。保健所や医療機関の過重負担を解消し、医療従事者の感染防止にもつながります。
政権批判が高まり、支持率が下落し始めると、必ず第三極を受け皿にしようとする動きが加速します。大阪でも特定の人物がテレビ出演を繰り返し、専門的とは言えないような一方的主張を垂れ流しています。時に天まで持ち上げる一部メディアやコメンテーターに辟易します。こうした動きの背景には、前回総選挙直前に都知事が突然、改憲を是とする新党を立ち上げ野党の分断を図った時のような、権力者たちのしたたかな策略があるのを忘れてはいけません。
野党はこうした危機に、政権批判にとどまらず、国民生活と日本経済を守るために結束して建設的な対案を示し、国民の信頼を手繰り寄せる努力が必要です。一律10万円給付金を実現させたように、市民と野党が力合わせれば政治は動く。今こそ政権合意を確かなものに。(しみず・ただし 日本共産党衆院議員 毎月第4週に掲載)
(大阪民主新報、2020年4月26日号より)