2020年09月28日
清水忠史の国会レポート
新政権の支持率の高さとメディア
菅新内閣の支持率が高いことに驚いています。内政・外交ともに行き詰まった安倍政権の、それこそ「悪夢」のような7年8か月を「継承」すると言い、「自助・共助」という自己責任論を国民に押し付けることを政治スローガンにしている人を、どうして支持できるというのでしょうか。
支持する理由の一つに「人柄」と聞いてさらに腰を抜かしました。菅新総理は安倍内閣の官房長官として、安保法制=戦争法の強行や、格差拡大のアベノミクスを推進し、二度に渡る消費税の引き上げと社会保障の改悪により、国民のくらしを破壊してきた人物です。沖縄の民意に背き米軍新基地の建設を推し進め、森友公文書改ざん問題についても「調査しない」としている冷徹な政治家の「人柄」を、どこをどう評価できるのかさっぱりわかりません。
高い支持率の背景には、安倍暴走政治の検証を怠り、「令和おじさん」「パンケーキ好き」という親しみやすいイメージを国民に刷り込むメディアの戦略があることがうかがえます。
いっさいのタブーなく、国民に真実を伝え、政治を変える希望を運ぶ独自のメディアをいっそう広げることが欠かせません。「しんぶん赤旗」日曜版はこのたび、日本ジャーナリスト会議からJCJ大賞を受賞しました。「桜を見る会」に関わる数々の疑惑をスクープしたことへの評価です。
アベ政治の根本的転換、大阪市廃止の住民投票でふたたび勝利するためにも、しんぶん赤旗、大阪民主新報を大いに広げましょう。
(しみず・ただし 日本共産党衆院議員 毎月第4週に掲載)
(大阪民主新報、2020年9月27日号より)