2020年10月05日
山下よしきの徒然エッセイ
青年動くとき、すでに勝利の光あり
日本民主青年同盟の中央委員会であいさつする機会がありました(9月22日)。コロナ危機で最も深刻な被害を受けたのは青年です。学生はキャンパスに入れず、学ぶ機会を奪われながら、高い学費や生活費に苦しんでいます。労働者はどうか。コロナ不況で真っ先に切られたのは非正規雇用で働く人たちですが、その多くは青年です。
同時に、コロナ危機の中で機敏にたたかいに立ち上がり、政治をうごかしているのも青年です。
この春、民青同盟が草の根で集めた「実態調査アンケート」は1万人。青年・学生の深刻な実態が可視化され〝若者が悪い〟〝若者が動くから感染が拡大する〟などのキャンペーンを打ち破りました。
学費減額を求める署名運動が自発的に沸き起こり、200以上の大学に広がりました。「学生の5人に1人は退学を検討」(FREE調査)という実態に衝撃が走り、政府のコロナ対策に学生支援が盛り込まれました。
民青同盟がとりくむ学生への食料支援も、またたくまに全国に広がりました(26都道府県、65大学対象の運動に発展し、のべ6000人が利用)。一人ぼっちで悩んでいた学生が温かさに触れ、今度は自分が支える側にと次々ボランティアを買って出ています。
どれも画期的なことです。
民青の前身、日本共産青年同盟(共青)の初代委員長、川合義虎は、「青年動くとき、すでに勝利の光あり」と述べました。この言葉が現実のものになろうとしています。(やました・よしき 日本共産党参院議員 毎月第1週に掲載)
(大阪民主新報、2020年10月4日号より)