おおさかナウ

2020年10月12日

私も期待
日本共産党府委員会新事務所建設に寄せて
大阪の新しい時代を拓く
元衆議院議員 石井郁子さん

石井郁子さん

石井郁子さん

 日本共産党大阪府委員会の新事務所建設が進んでいます。2年後には日本共産党創立100周年を迎え、同時に新事務所の竣工となるのですから大阪の日本共産党にとって新たな政治の春となる、と感慨もひとしおです。
 北海道で生まれ学生時代を過ごした私は、女性として仕事を持ちながら生きるのが困難な時代に、日本共産党の一員となりました。赴任した大阪教育大学は当時天王寺区にあり、同じ区に現在の大阪府委員会事務所がありました。党の要請に応えて、天王寺区を含む旧大阪6区で衆議院選挙をたたかうことになり、大阪は私の第二の人生の地となりました。何かここが私の行くべき道のようにも思えました。
 1986年の衆参同時選挙を皮切りに、中選挙区制から小選挙区比例代表制をたたかい、5期17年の国会活動でした。大阪府委員会の指導のもとで、党をあげて熱く燃えた選挙戦。共産党の一議席獲得こそ生きがいとばかり、労を惜しまず、晴れやかにたたかった仲間たちの姿が、今もありありと目に浮かびます。
 安倍政治を継承する菅内閣ができました。長かった安倍内閣のレガシー(遺産)は、新型コロナ感染症対策でも経済格差でも負のレガシーそのものです。
 私は特に、教育分野で安倍内閣が民主主義教育への攻撃を全面的に行い、教育現場に負の刻印を残していることに強い怒りを覚えます。過重なテスト競争、道徳の徳目押し付け、スタンダードの名で行動の規制、教科書統制、英語の導入、教職員への勤務評価などなど。これらによって、子どもたちの権利である楽しい学びも遊びも、自由に意見を述べる権利も押さえ込んでいるのです。
 安倍政治のこの強圧的な負の側面を先取りし、応援団となって大阪で具体化したのが維新政治です。
 経済成長がすべてとばかり財界を支援し、新自由主義政策を展開した結果、いまその矛盾や破綻があらわになっています。不登校やひきこもる子どもや若者たちがこの間増え続けています。貧困問題も子どもたちを直撃しています。国連の2020年幸福度調査では、精神的幸福度で日本は38か国中37位でした。若い世代の困難を「自助で」などということが出来るでしょうか。政治家が言うことではありません。
 世界に目を転じてみると、ここ数年若者たちが声をあげ社会を動かし始めていることは注目されます。なかでも最近のアメリカの若者の調査で、資本主義と社会主義のどちらを支持するかと聞くと47%が社会主義、46%が資本主義と答えたというのには驚きました。
 若者はいつの時代でも新しい社会を求め希望を託すのではないでしょうか。大阪の新しい時代を拓く新事務所建設、そして政治革新に私も力尽くしたいと思います。

 日本共産党大阪府委員会は新事務所建設募金への協力を呼び掛けています。募金は最寄りの議員、党支部、党員に届けるか、郵便振替での送金の場合は、口座番号=00920―8―97104。加入者名=日本共産党大阪府委員会へ。通信欄に住所、氏名、職業と「新事務所建設募金」と記入してください。(こちらのページもご覧下さい)
(ゆうちょ銀行以外からネットバンキングなどでお振り込みいただく場合は、金融機関コード【9900】、店番号【099】、口座番号【0097104】とご入力下さい。なおネットバンキングで通信欄がない場合は、住所、氏名、職業、金額、および「新事務所建設募金」と明記してメールをお送りいただくか、ホームページ「https://www.jcp-osaka.jp/pages/supporter」から同様の内容をお送り下さい。メールアドレスは、info@jcp-osaka.jpです。)

(大阪民主新報、2020年10月11日号より)

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