2020年10月22日
維新ビラ見て電話したら大阪市当局が出てきた!?
維新ビラ 質問先を大阪市当局に
公平性・中立性を逸脱 明るい会・よくする会が会見
大阪市廃止の是非を問う住民投票を巡り、大阪維新の会作製のビラに大阪府・市の副首都推進局の電話番号が記載されている問題で、「明るい民主大阪府政をつくる会」と「大阪市をよくする会」は16日、大阪市内で会見を開き、「公平・中立であるべき行政のあり方を逸脱させるもの」と批判しました。
「都構想をつぶすデマが流れています」と見出しを立てた維新発行の「維新プレス号外」は、特別区になると財政が乏しくなるとの主張をデマだと決めつけ、「ご注意ください」「公平な立場で疑問に答えます」と推進局の電話番号を記載しています。
両会は14日、住民投票の公平・中立性を逸脱するとして推進局に見解を問う申し入れ書を提出。推進局は15日、「個別に許可を求める必要はなく、電話番号が掲載された個々のビラについてコメントする立場にない」と回答しています。
会見で「明るい会」の荒田功事務局長と「よくする会」の福井朗事務局長は、「法的拘束力を持つ住民投票は公平な立場で実施されなければならない」と強調。「コメントする立場にない」とした市側の回答に、「大阪市は中立・公平に抵触する問題には注意を促すのが当然の対応ではないか」と疑問を呈しました。
会見に同席した日本共産党の山中智子市議団長は、維新ビラはあえて誤解を広げるために作ったような内容だと指摘。問題にしないなら協定書内容の丁寧な説明を求めた大都市法の規定にも反すると強調しました。
(大阪民主新報、2020年10月25日号より)