おおさかナウ

2020年12月06日

山下よしきの徒然エッセイ
会期末、遊説に論戦に

YAMASHITA山下 国会会期末、遊説に論戦にと忙しい。
 11月28日、宮城県多賀城市へ。もうすぐ10年になる東日本大震災では、同地のソニーが津波で被災。期間社員の若者たちは真っ先に工場に駆け付け、泥のかき出しに汗を流した。そんな彼らをソニーは雇い止めに。悔しさを胸に労働組合に加入し、たたかう彼らを市民が応援、私も国会で質問し、遂に職場復帰。たたかってこそ社会は進歩すると教えてくれた宮城のみなさんに感謝。
 29日、福島県郡山市といわき市へ。東京電力福島第一原発事故の直後に訪ねた、いわき漁協の組合長。「この辺りの海で獲れるヒラメなど高級魚は『常磐もの』として築地でも高値で取引された。原発事故で全部ダメになった。漁師はいま海中の瓦礫(がれき)を回収しながら、少量の魚を獲って測定している」。汚染水の海洋放出は、こうした我慢と努力を水の泡にする。絶対に許すわけにいかない。
 30日、参院本会議で菅首相に質問。「桜を見る会」で安倍前首相が国会で1年ウソをついた疑惑について、自民総裁として証人喚問の決断を迫るも、「国会が決めること」。新型コロナによる医療崩壊を防ぐために医療機関への減収補てんを求めるも、答弁なし。「GoToトラベル」利用者で「無症状の感染者」を把握しているか問うも、ごまかし答弁。日本学術会議の任命拒否で抗議声明が多数出ている件で認識を語らないなら「総理の資格はない」と迫るも、「説明してきたとおり」。ダメだこりゃ。(やました・よしき 日本共産党参院議員 毎月第1週に掲載)

(大阪民主新報、2020年12月6日号より)

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