市長代えて市立病院守ろう
泉大津市長選13日投票 畠田候補が全力
任期満了に伴う泉大津市長選挙が13日に投票日を迎えます。日本共産党も参加する「市民とともに活気ある泉大津市政をつくる会」会長の畠田ひろし候補(75)は「市立病院を守ろう」と全力で訴えています。選挙戦は畠田氏と現職の南出賢一氏(40)の一騎討ちです。
選挙戦では市立病院問題が最大の争点になっています。
前市政では市民アンケートを実施し、多数寄せられた「公設公営」を守ってきましたが、4年前に初当選した南出市長は、総合病院としての市立病院の医療機能を周産期・小児医療だけに縮小し、民間が運営する新病院を総額約120億円の借金で新設する計画を強行しようとしています。南出市長は「市立病院がこのままでは、市の財政が破綻し夕張市のようになる」などと市民の不安をあおっています。
コロナ禍だからこそ存続を
これに対し、「市民のための泉大津市立病院を守る会」の会長として活動してきた畠田候補は、再編計画のストップを訴え。「コロナ禍の今だからこそ、感染症対策の充実している市立病院を存続させ、市民の命と健康を守る拠点として充実させたい」と述べ、「市民の声を聞かない独善市政を代えて、安心・安全の市をつくっていこう」「市長が代われば市立病院を守ることができる」と訴えています。
泉大津青年会議所が2日開催した公開討論会でも市立病院問題が焦点になり、南出市長は「今のままなら財政破綻する」と繰り返しました。畠田候補は、「採算が取れない部門も含め、公立の総合病院として市が責任を持つことで、地域医療体制の中心に。市民不在のプランは白紙撤回を」ときっぱり述べました。
畠田氏は市立病院問題の他、国民健康保険料の引き下げ▽小・中学校の少人数学級早期実現▽PCR検査体制の拡充▽不況とコロナで苦しむ市民・事業者への支援――などを掲げています。
前市長や超党派市議が応援
市長選が告示された6日、畠田氏の第一声に前市長の伊藤晴彦氏が駆け付け、「公設公営の市立病院で市民の安心・安全を守るという畠田候補を押し上げよう」と呼び掛けました。
選挙戦では、幅広い団体や個人が、畠田候補への支援を表明。長年、畠田候補が理科教員として勤務してきた府立泉大津高校卒業生も勝手連を結成し、畠田市政誕生へ連日奮闘しています。
(大阪民主新報、2020年12月13日号より)