重症者増加防止・PCR検査拡充へ
12月議会で補正予算に計上
新型コロナウイルス感染が急拡大し、医療体制もひっ迫する中で、各自治体の12月議会で、重症者の増加防止、PCR検査拡充などのための補正予算が提案されています。
特養ホーム職員ら隔週でPCR検査
寝屋川
寝屋川市では、12月議会に提案された補正予算で、重症化リスクの高い高齢者の感染防止を図るため、特別養護老人ホームなど20カ所で、職員に2週間に1回のPCR検査を行うとして7092万円を計上しています。
PCR検査自己負担分への助成費7132万円、5月から市が独自に実施しているPCR外来業務の検査数を拡充するための追加補正5562万円、PCR検査手数料や感染症患者移送委託料の追加補正も計上しています。
このほか、感染や濃厚接触で、入院や自宅待機を余儀なくされた市民への支援金8279万円(感染者1人3万円、濃厚接触者1世帯1万円)を支給します。
小中学校、幼稚園、保育所が2週間の学級休業を行った場合には、児童・生徒の世帯に給付金(1世帯1万円、予算4521万円)、市民の負担を軽減するため、水道料金の基本料金(一般用964円)の全額を2カ月免除します。
65歳以上に無料で任意のPCR検査
豊中
豊中市では、市内在住の65歳以上の無症状の高齢者(施設入所者を除く)への任意PCR検査を、来年2月1日から3月31日まで自己負担なしで実施する予算案が計上されています。ただし対象人数は7千人までにとどまっています。このほか、市内すべての病院、医科・歯科診療所、薬局への慰労金(1施設10万円)などが提案されています。
高齢者など希望者にPCR検査実施
泉佐野
泉佐野市では、重症化リスクが高い高齢者などで、希望する人にPCR検査を行う「高齢者等疾病予防対策事業」のための補正予算を提案。市内在住の65歳以上の高齢者と内部機能障害の身体障碍者手帳所持者のうち、「無症状でもPCR検査を希望する市民」1200人分の検査費用(1人2万円)として2400万円を計上しています。2021年2月から3月の全8回実施します。
同事業は国の補助事業で、検査費用の2分の1を国が、残りを市が負担します。
(大阪民主新報、2020年12月13日号より)