2015年02月15日
36、国会論戦が面白い理由
コータローの国会レポート36
「国会論戦、おもろいなー」——先日、大阪市内で開かれた女性後援会のつどいで、ある方から声を掛けられました。
躍進した衆議院では、予算委員会の質問時間も94分と大幅に増え、赤嶺政賢さんと高橋千鶴子さんの二枚看板で政府を追及しました。赤嶺さんの質問は、沖縄の民意を無視して辺野古新基地建設を強行する政府の対応を厳しく批判するもので、誰の心にも響くものでした。
参議院でも仁比聡平さんが佐賀空港オスプレイ配備問題を取り上げ、中谷防衛大臣が何度も答弁に窮しました。不甲斐ない答弁に、ある自民党議員は「大臣は勉強中だから許してやってくれ」と、質問後に仁比さんに耳打ちしました。
小選挙区のマジックで自民党は多数を占めていますが、国民は暮らしや平和の主要政策で安倍政権を支持しているわけではありません。国民多数の声を共産党がしっかり代弁しているからこそ、国会論戦が面白いのでしょう。
一方で議論を「かみ合わせない」答弁も目立ちます。安倍首相は、政権が目指しているのは、大企業がもうかれば庶民も豊かになるという「トリクルダウン」ではないと否定しました。
「トリクルダウン」理論は、いまや経済学者のピケティにも、OECD(経済開発協力機構)にも、オバマ大統領にも否定され、慌てているのでしょう。誰もがその答弁に「えっ」となりましたが、政権が大企業優遇に傾倒しているのは、法人税率引き下げなどからも明らかです。
答弁もまともにできない、沖縄の民意にも向き合うこともできない政権が、国民に見放される時はそう遠くはありません。(辰巳孝太郎 日本共産党参院議員 隔週で掲載)
(大阪民主新報、2015年2月15日付より)