おおさかナウ

2021年01月17日

大門実紀史の国会レポート
9人目の総理は最も危険

 

 菅義偉さんは私が対峙(たいじ)した9人目の総理大臣です。
 1人目は森喜朗さんで、クリントン米大統領(当時)が訪日した際に「How are you?(お元気ですか)」というのを間違えて、「Who are you?(あんた誰)」と言ってしまったという漫画のような人でした。
 次の小泉純一郎さんは「構造改革で景気はいつよくなるのか?」という私の質問に「桃栗三年柿八年と申します」と珍答弁を平気でする人でした。
 3人目の安倍晋三さんはよくわからないうちに辞めてしまいました。4人目の福田康夫さんはすぐイライラする性格で、怒ったまま辞めてしまいました。5人目の麻生太郎さんは、今のように暴言は吐かないのに、何か言うたびに支持率が下がる人でした。政権交代した民主党の3人の総理大臣(鳩山、菅、野田)も、消費税増税の道筋をつけるなど国民の失望を買いました。
 その後が第二次安倍政権と現在の菅政権ですが、それまでの政権とは全く違う危険さを持っています。「戦争する国づくり」と「自己責任押し付け政治」の推進です。菅さんは安倍さん以上にこれらのことに執念を燃やしています。さらに今、「コロナ危機に対応する能力がない」という危険性も加わり、私にとって今までの9人のうちで最も危険な総理大臣だと思っています。
 総選挙まで早ければあと3か月。菅政権を倒し、コロナ危機を乗り越え、国民にやさしい新しい政治を実現するため頑張ってまいりましょう。(だいもん・みきし 参院議員 第3週掲載)

(大阪民主新報、2021年1月17日号より)

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