私も期待
日本共産党府委員会新事務所建設に寄せて
新しい拠点で新しいたたかい重ねて
元大阪府日本共産党後援会事務局長 馬渕慶子さん
「玉造」。その響きは、私にとっては懐かしくもあり、よく頑張った場所という矜持に似た思いがあります。私を活動家として育ててくれた第一のふるさとが天王寺区にある郵政省の職場であるとすれば、府委員会事務所は、働いていた人生の半分を過ごし、私という人間をつくってくれた大切な場所と言えるかもしれません。
定年後しばらく、府委員会の事務所で受付をしていました。1階は太陽がさすこともなく暗くて、寒い場所。その他の部署も書類がいっぱいで整理整頓はいまいち…など気になっていました。年配の方が来館されると、入口に段差があるため、手を差し伸べないと危ない玄関先で、心苦しく思うこともしばしばでした。事務所を建て替える話を耳にしたときは、とてもうれしくホッとした気持ちでいっぱいでした。
建設カンパの目標総額4億円からみれば、ほんのわずかかもしれませんが、なんの迷いもなく応じることに喜びを感じました。
どの町も、通るたびに少しずつ風景が変わっていきますが、府委員会周辺もご多分にもれず、JR玉造駅からの町や商店も、一部を除き、すっかり変わってしまいました。
私は当時、府委員会周辺で30軒くらい「赤旗」集金をしていましたが、すでに引っ越しされた方や、亡くなられた方も少なくありません。
府委員会のお隣りで手芸店をされていたお宅では、集金のたびにいろんな話をし、府委員会への意見も伺いました。でも最後はいつも「みんな、よー頑張ってはるね」と言われる事に、救われる思いをしたものです。1階食堂の窓側はお隣の居間だったようで、夜遅くまで人の声や物音でご迷惑をかけたこともあったのでしょう。選挙の時などは炊き出しでてんやわんや。あの時代は、女性でも終電で帰るのがあたりまえのような時代でした。
府委員会事務所の隣に住んでおられた元中央委員の中辻トヨ子さんが、新しい事務所を見ることができたら、どんなに喜ばれたことでしょう。残念でなりません。
新しい装いで同じ場所に「日本共産党大阪府委員会」の旗がたち、府民から頼りに、愛される街のシンボルとして、どっしりと建っている府委員会を想像するだけで、胸がわくわくします。
おりしも、大好きな日本共産党は党創立100周年を迎えます。先輩たちが乗り越えてきた厳しいたたかいを、私たちは胸から胸へ脈々と受け継いできました。その歴史の上に、新しい拠点で新しいたたかいを重ね、ますます発展することを願わずにおられません。みなさんの健康を心から祈って。
日本共産党大阪府委員会は新事務所建設募金への協力を呼び掛けています。募金は最寄りの議員、党支部、党員に届けるか、郵便振替での送金の場合は、口座番号=00920―8―97104。加入者名=日本共産党大阪府委員会へ。通信欄に住所、氏名、職業と「新事務所建設募金」と記入してください。
(大阪民主新報、2021年2月7日号より)