おおさかナウ

2021年03月15日

宮本岳志の東奔西走
山本宣治のDNAを受け継いで

 3月5日は戦前の代議士山本宣治が右翼の凶刃に倒れて92年目の命日でした。山宣は1928年の第1回普通選挙に京都2区から立候補し当選。第55・56回帝国議会では治安維持法の死刑法への改悪に、真正面から反対の論陣をはりました。この日、衆議院で反対討論の予定でしたが、与党の動議で強行採決され、討論できないまま可決。その夜、右翼団体の構成員に刺殺されたのです。
 「赤旗」1929年3月20日号では、「彼はまだわが党に加入していなかった」としながらも、「彼は現在の『無産党代議士』の中で階級的立場にふみとどまった唯一の人であった。それ故に、敵は『無産党代議士』の中で、彼を選んで殺したのである。疑いもなく彼は労働者農民のために倒れたのだ」とし、日本共産党は「今や同志山本宣治をわが党党員としての資格を以って葬る」と宣言しました。
 毎年、命日には京都宇治で墓前祭が行われています。今年の第92回墓前祭には立憲民主党国会対策委員会から、心のこもったメッセージが届きました。そこでは「山本先生のDNAは今、脈々と日本共産党に受け継がれております」と述べ、「いまこそ、野党と市民が結集し、山本先生が望んでいた大衆のための政治、貧しきものや決して省みられるこのとのない人に光を当てるための政治を実現するため、政権交代を実現しなければなりません」と力強く呼びかけられました。
 山宣のDNAを受け継ぎ、総選挙で必ず政権交代を成し遂げなくてはならないと決意を新たにしました。(みやもと・たけし 衆院近畿比例・大阪5区重複候補 第2週掲載)

(大阪民主新報、2021年3月14日号より)

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