高い政治への関心 資本主義の限界も話題に
民青同盟、共産党府青年学生部 入試宣伝で対話
民青同盟大阪府委員会と日本共産党大阪府委員会青年学生部はこのほど、国公立前期入試で受験生との対話アンケートに取り組みました。対話では、若い世代の政治への関心の高さとともに、民青同盟の活動への共感、資本主義の限界などが議論になることや、共産党への偏見がないことなどが浮き彫りになりました。
国立大学の宣伝では、対話した受験生の多くが政治や民青同盟への関心を寄せました。
日本にもこんな組織が
アンケートで、社会や世界の問題についてすべて興味があると答えた受験生は、日米関係への疑問や、香港の民主化運動に関心があると話しました。受験生は、「同じ世代の人が、声を上げている姿を知ってすごいと思ったし、逮捕されるなど怖いと思った。そもそも声を上げられることが大事だと感じた」と語りました。
民青同盟の加盟のよびかけ文をその場で読み上げると、「共産党は、地元の選挙で唯一自民党の対抗馬として候補者を挙げていて、しっかりした野党だと思った。アメリカ言いなりというのはその通り」と共感。高校の倫理の授業で習ったと資本論にも興味を示した受験生に、「資本主義社会では解決できないことがいま起こっている」「民青同盟がどんな社会がいいかをみんなで学び考えている」と伝えると、「日本にもこういうことに取り組んでいる組織があったことがうれしい。自分は1人だけで考えるだけだったが、実際に行動していることがすごくいいと思う」と話しました。
民意無視は許せないと
公立大学での入試宣伝では、アンケートに協力した受験生の多くが、「貧富の格差」「日米関係」「日韓関係」「消費税減税」などにチェックしました。
「原発に代わるものがあれば止めていいと思う」「野党が共闘することも大事だと思うが、まとまっていない。国民のことを考える政治になってほしい」などの声が寄せられ、コロナ禍の中で「友達に会えずしんどかった」と話す受験生もいました。
別の大学では、通りがかった在校生が「フードバンクをやっていた団体ですか?」と声を掛けてきて、対話になりました。
沖縄から来た受験生は、自民党のコロナ対策の不十分さへの怒りとともに、「せっかくデニー県政ができたのに、民意を無視して進めるのは許せない」と語りました。
アンケートに資本論に興味があるとチェックした受験生は、「まじで政治を変えたい。今の資本主義のままでは破綻すると思う」と話し、「格差と貧困や環境問題に興味がある」と答えた受験生は、民青同盟の加盟のよびかけに「社会全体で支え合うのはいいと思う」と語りました。
格差と貧困問題に興味があると答えた2人の受験生は、「弱肉強食社会は駄目だと思う」「受験料が払えなくて諦める子がいるのはおかしいと思う」と話していました。
党府委員会青年学生部の今泉和幸さんは、「こんなに政治や社会のことで対話が弾むことに驚いています。同時に日本共産党の印象は白紙です。総選挙に向けての情報提供が大事だと感じます。コロナの下で受験生生活が送れるのかという不安も大きい中、一緒に学び考え合う民青同盟が待たれています。感染対策を万全にしつつ、引き続き新入生歓迎運動に取り組みたい」と語っています。
(大阪民主新報、2021年3月21日号より)