おおさかナウ

2021年04月19日

住み続けたいと思える町へ
能勢町議選18日投票 中西候補が全力

宮本たけし衆院近畿比例候補(右)とともに訴える中西けんじ候補=13日、能勢町内

 能勢町議選が18日に投開票されます。日本共産党の中西けんじ候補(55)=現=は「豊かな自然の中で住み続けたいと思える町へ」と全力で訴えています。定数12を15氏が争う激戦です。
 「町には小・中学校が1カ所しかなく、雪でスクールバスが走れなくなれば休校になる。保育所も1つだけ。子育て世代は本当に大変だ」。保育所に通う孫を毎日送迎する男性はそう訴えます。「このままでは若い人たちが住めなくなる」。
 町は2016年に小学校6校と中学校2校をそれぞれ1校に再編しました。各学年2クラスありますが、今年度は小学1・4年生の人数が少なく、1クラスになる可能性がありました。クラス人数が大幅に増えることになります。中西候補は「町の費用を使ってでも2クラスを確保すべきだ」と論陣を張りました。町は加配教員の活用などで全学年2クラスを維持しました。
 交通問題も深刻。鉄道駅がなく、昨年末に阪急バスの便数半減の話が持ち上がりました。中西候補は新聞折り込みやバス停前で住民に知らせ、利用者の声を集めました。通勤や通学、通院に困るなどの声を一定反映し、4月から一部で減便・路線休止が始まりましたが半減は見直されました。
 町が設置する地域公共交通会議に、地域の代表を入れるよう中西候補は働き掛け、公募が始まりました。「住民が主人公の議論の場を」と中西候補は訴えます。
 中西候補はコロナ禍の昨年、国保加入世帯に1人1万円の支給を実現。長年、議会内外で国保料負担の重さを訴え続けてきたことが支給につながりました。今年度も同額の支給が決まっています。介護保険料も引き上げをしないよう粘り強く取り上げ、過去6年間と今後3年間、据え置きが決まりました。
 農業の後継者不足で耕作放棄地が増えています。「農業で黒字の人は町にいない。数十万円の赤字を他の収入で埋めながら続けている。『来年も農業ができる』と言えるよう、欧米では当たり前の所得保障を日本でも」と訴えます。
 中西候補は30人学級実現▽PCR検査を誰でも受けられるように▽新規就農者への支援――などを掲げています。

(大阪民主新報、2021年4月18日号より)

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