今こそ政治の責任を果たせ コロナ急拡大
府民の命守るために 日本共産党が緊急街頭宣伝
大阪府の新規感染者が1千人を超えて4日目の16日、日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員が、辰巳孝太郎前参院議員・党府新型コロナ対策本部長、石川たえ府議と大阪市天王寺区のJR天王寺駅前で事前告知なしの緊急街頭宣伝を行い、「もはや大阪だけでは府民の命を守ることができない。国と府が力を合わせて、責任を持って国民の命を守る必要がある。コロナ封じ込めのため、検査・医療の大幅強化へ、今こそ政治の責任を」と訴えました。
山下副委員長ら訴え
無症状者の把握と保護が不可欠
山下氏は同日午後、清水ただし衆院議員と国会内で厚労省の担当者に①国による大阪への医療従事者の派遣②検査の抜本的な拡充を要請するとともに、国と府が感染拡大の原因を明らかにするよう求めました。
国会から大阪に駆け戻った山下氏は、街頭宣伝でこの要請に触れつつ演説しました。府急性期・総合医療センターに開設されたコロナ専用重症病棟には当初60床つくる予定だったが、30床となり、そのうち18床しか稼働していないと指摘。「コロナ重症者ベッドはあるのに、人がいないので動かすことができない。緊急に派遣してほしい」と求めたとし、「私たちも力を合わせ、全国からの支援で大阪の命を守り抜くために頑張る」と語りました。
「不要不急の外出自粛や時短営業など府民の個々の努力だけで、この危機的状況を抑え込むことはできない」と山下氏。医療崩壊を進行させないために、大規模検査を抜本的に拡充し、無症状感染者を把握・保護することが不可欠だと力説し、党府委員会が取り組んでいる検査・医療の大幅拡充を吉村知事に求める緊急署名への協力を呼び掛けました。
感染急拡大の解明と説明を
さらに変異株のまん延を含め大阪での感染急拡大の原因を明らかにし、府民に説明するよう、厚労省の担当者に提案したと報告。「原因を明らかにすることは、大阪のような事態を全国に広げない力になる。府民、国と大阪府が力を合わせて、真剣に、本気でこの危機を乗り越えよう」と力を込めました。
封じ込め放棄した維新政治
辰巳氏は、感染急拡大の背景には、吉村知事と松井一郎市長が検査を軽視し、感染封じ込め対策を放棄してきた実態があると指摘し、検査の抜本的拡充が必要だと力説。石川氏は、大阪で自宅療養者が急増する中、一人も残さず医療を提供できる体制を整えることが必要だと訴えました。
(大阪民主新報、2021年4月25日号より)